子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

76.だました人が悪いのか

2013年07月17日 | 中、高時代
ボロ校舎で墨塗り教科書で勉強を始めたが、すぐに中間テストになりました。
中間テストが終わり、成績がそれぞれの先生から発表されると級長がわたしのところに来ました。

「成績は何点じゃったね。それぞれ教えあおい」
「よかタイ」
「そんなら君から」

わたしは各教科の点数を教えました。

「今度は級長の番タイ」
「おれは言わん」そう言いながら走って逃げました。

6月24日の衆院本会議で民主党の野田佳彦前首相が選挙制度改革の問題を持ち出し、自民党の姿勢をただしました。その中で「歌の文句じゃないが、だました人が悪いのか、だまされた私が悪いのか」と。

60数年前のわたしも同じ心境でした。だました級長が悪いのか、だまされたわたしが悪いのか。お人よしのわたしはほぞを噛みました。そんなことがこのあとの人生には何回もありました。

級長とはこのあと話はしませんでした。