初夏のよいお天気でした。
シーツを洗ったり、お布団を干したり、
お天気がいいと、本当に気持ちがいいです。
窓を開けると心地よい風が吹いて、
ついうとうととお昼寝をしてしまいました。
いつも購読している地方新聞にこんな記事が書いてありました。
『男はつらいよ』シリーズで知られる山田洋次監督が
『寅さんとメンタルヘルス』というタイトルで講演を行ったそうです。
その中で、寅さんを演じられた故渥美清さんを、
『天性のカウンセラー』と評されたそうです。
渥美さんのココロに残るエピソードとして、
ファンの少年にカセットテープで贈った声の手紙を紹介したそうですが、
それは、脳性まひの重い障害がある少年に、
自身も小学生のときは体が弱く長期欠席を繰り返していたと伝えた内容で、
『君もね、自分の体を大事にしなきゃいけないよ。
体を大切にして元気にいることが、お父さんやおばあちゃんに対する恩返しになるんだから』
と呼びかけたそうです。
山田監督は、
哀れみとか同情ではなく、少年と同じ目の高さで語りかける寅さんだから
なんだか心が慰められるんじゃないかなぁと、話されたそうです。
渥美さんは、とても聞き手上手だったそうで、
渥美さんに聞かれると、いろんな話がしたくなるのだそうです。
心ののぞき方が優しいから、のぞかれてもうれしくなってしまうそうで、
『カウンセラーとして最高の人』だそうです。
私は、実を言うと、寅さんシリーズを見たことがないのです。
でも、何かのときに、映画のワンシーンなどを目にすることはよくありました。
上のせりふも、なんだか寅さんのあのしゃべり口調で話されているようで
その光景が目に浮かんできそうです。
人が、つい自分のココロのうちを話したくなるような人、
ココロをのぞかれてうれしくなってしまうような人、
そんなステキな人だったんですね~渥美さんって。
ココロをのぞかれてうれしくなるような人、ってそうはいないように思います。
きっと、その人の立場で、目線で、優しく見ることができる人だからでしょうね。
私の中では、寅さんのイメージそのものが渥美清さんと言うか、
寅さん=渥美さん、のように感じてしまいますが、
それはきっと間違いではなく、渥美さん演じる寅さんのあたたかさは、
渥美さんそのものだったのかもしれませんね~
寅さんは、古い寺のコケの生えた石段に座って、
アンパンを食べながら黙って青空を見ているシーンを撮影した時、
そういう寅さんがとてもステキだったそうです。
何もしていない、『ぼやっ』と空を見ている姿がとてもよかったそうです。
ぼぉ~と空を見て、渥美さんは、頭を休めさていたということですが、
ぼぉ~としているようでも、頭では何か考えていることが多く、
なかなか頭を無にすることは難しいのではないでしょうか。
渥美さんは『頭を休ませておくことができる人』だったそうです。
今の時代は、
『ぼんやりと景色を見たり、行く人を眺めたりすることが実は意外にできなくて
何かいつも頭の中が動いている。
くだらない情報ばかり集まって、頭の中がごちゃごちゃになるくらいなら知らないほうがいい。
知識を得ることと賢くなることは違う』
と山田監督は力をこめて言われたそうです。
私たちは、携帯電話やパソコンや・・・いろんな物にいつも囲まれていて
何も考えない、何も情報をいれずにいることのほうが難しいのではないでしょうか。
見なくても1日中TVがついていたり、
目的もなくPCを開いて、あちこちネットサーフィンしてみたり。。
自分が何かの情報を得ていないと、取り残されるような、
友達や他の人から置いていかれるような、
何か不安な気持ちになってしまうのかもしれません。
それって、怖いなぁ~と、思いました。
この忙しい時代、
たまには、携帯電話からもPCからもTVからも時計からも開放されて、
ぼぉ~っと頭をからっぽにする時間が必要なのかもしれません。
今日のステキな言葉
すべてが思いどおりにいく人生なんて、何の感動も感謝もない。
そんな人生では、いくら多くのものを手に入れようとも幸せを
感じることなんてできない。
今日のよかったこと
風が気持ちよい1日でした~
うとうと・・とお昼寝三昧~合間に持ち越しの仕事を少し片付け~