霜恋路日記

【しもこいじにっき】
ロマンチックな名前「恋路」という場所においての出来事です。これは正真正銘本当の地名です。

米山荘入り口(べいざんそう)

2007-08-04 20:48:42 | 随想
 この入り口は明治維新の志士で日本大学の創設者山田顕義邸の後を大正末期に地元の八木家が私邸として建てたものであった。終戦時進駐軍に接収されたが解除後、割烹料理屋として再出発したもので戦前から営まれていたのである。個人経営であったが後に地元の百貨店の経営となり立て直しを図った。

 特に地元財界の経営者の会議や地元の政治家たちが会合に利用していたのであるまた有名人では岸信介氏が帰山時はよく利用し岸派の会合場所ともなっていたといわれている。日本テレビの会長であった小林与三次氏などもよく利用していたと聞く。経済環境がめまぐるしく変化していくこの頃、時代の潮流に経営がついていけず。処分をせざるを得なかった。(2002年3月頃のことである。)

 私もこの近所に住んでいてよくこの米山荘のこの道を通り散策をしていたのである竹林や小さな森があって森閑とした場所で心が落ち着くよい場所であった。また市街の眺望もよくて中心地がよく見えた。

 今はこの上に15階建てのマンション3棟が林立している。