アウェー脳を磨け!
脳科学者の茂木健一郎先生の著書。アウェーに身を置き、厳しい環境にいることで、脳が活性化し、成長するのだ!と言う要旨です。
近頃、社外だけでなく、社内(国内外とも)でもアウェー感を感じることが多く、孤独感、孤立感を感じる日々。
そんな中で、自然と手に取った本書は、著者自身も若い頃に海外に出ることをためらったことなど、自らの経験をもとに、脳科学者の見地から、老若男女に対してアウェーで挑戦することを提言しています。
特に日本人はアウェーに出ることが苦手で、出たとしても、徒労を組み、日本流をもって出ていきます。高度成長期の様に、国としても人としても勢いがあった時代は、カイゼン、カンバンで世界を驚かすことが出来ましたが、今やその勢いは、中国やインドのものになってしまいました。ただ、国は成熟しても、人はまだまだ成長することが出来るわけで、本書にあるように、「未知の世界で次々起こる予測できない変化を、ドキドキしながら楽しむ状態」が必要なのです。そして、「ハズレを引くことを決して恐れず、何にでも飛び込んで行く」ことなのです。
同じことを長くこつこつやることで、プロフェッショナルは出来上がる訳ですが、脳は成長しないそうで、反対に新しいことに挑戦を続ければ、いくつになっても成長はできるのだそうです。
同じこと、同じ環境が苦手な私ですが、年とともに新しいことを知らず知らずのうちに敬遠してきているような気がします。失敗や苦労を恐れず、アウェーを楽しみ新しいことに挑戦していこうと思います。