hayashi5 blog

Time goes by, Life goes on...

あぁ、阪神タイガース -負ける理由、勝つ理由

2009-01-29 23:23:28 | 書籍

Tigers

去年の初めに初版が出版された野村克也の阪神回顧録。

内容は、終始阪神タイガース球団、監督、選手からマスコミ、ファンに至るまでのうらみつらみが書き綴られています。弱い頃からの虎ファンからすると、真新しい話は少なく、逆に懐かしく思うことだらけ。野村がいた3年間で来日した選手として、ブロワーズ、ジョンソン、タラスコ、バトル、ハートキー、フランクリン、クルーズ、ペレス、エバンス、ハンセル、カーライル。名前は覚えているけれど、顔はおろか、特徴なんかもさっぱり思い出せない選手ばかりで、飛行機の中で、一人ニヤニヤしてしまうほど。

あと、掛布が監督になれない理由など、知られざる裏ネタも披露されていて、大衆紙的に読むと、ほんとに面白い内容でした。(阪神ファン限定ですが)

そんな中で心に残ったのが「中心なき組織は機能しない」と「チームのために何をすべきなのか、何ができるのか」。ともに自己を犠牲にして、組織を盛り立てるために働くということに行き着きます。

今の阪神ですが、金本という精神的も大きすぎる存在に頼りすぎていて、なおかつ監督が岡田→真弓という生え抜きスター監督。もちろん、両名ともコーチとして他の球団(岡田は選手としても)で働いており、過去の吉田義男や中村勝広、藤田平たちとは違うわけだが、なんだかまた停滞しそうな予感がするのは、俺だけですかぁ???

ちなみに、私も今の阪神の礎を作ったのは、野村だと思っています。あわよくば、あと2年やってもらいたかった。