カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

一体何が「世界最高峰」なのか

2014年09月25日 08時39分49秒 | スポーツ

皆様は、ややインフレ気味の「世界最高峰」に疑問を感じたことがありませんか。

女子バレー世界選手権

2014/09/24 現在行なわれています。日本国内の中継はTBS系列で行なわれているようで次の記述があります。

 

4年に一度開催されるバレーボール世界最高峰の戦い『2014世界バレー 女子イタリア大会』決戦を2週間後に控え、全日本女子チームが会見。目指すは40年ぶりの世界一だ! :TBS 

この「世界最高峰」に注目すると、別に好き勝手に言ってもいいではないか、という声も聞かれますが、これが他のニュースの信頼性にも影響するので、無視することはできません。

バレーボールの世界大会としてざっと挙げるなら・・・・・・

    • オリンピック
    • 世界選手権
    • ワールドカップ
    • ワールドリーグ
    • ワールドグランプリ
    • ワールドグランドチャンピオンズカップ

などがあります。これらの中で、「どういう点で世界最高峰なのか」の説明をせずに、単に「世界最高峰」とするのは、気にしない視聴者は別として、スポンサーを喜ばせるだけの品性を欠く無意味言葉。マスメディアが自分の首を絞める行為となっています。

参加国が最も多いならば「参加チーム世界最多」、賞金が最も多いならば「世界最高賞金」などとすればいいでしょう。 

 

将棋の世界でも見られました。

形は違えども、江戸期にさかのぼる名人戦に対して、読売が1988年に創設したのが竜王戦。棋界最高とする代償として最高の賞金を出しています。これもしたたかな日本将棋連盟と売名に積極的な読売の読みが一致しています。

ここでも無条件で「最高峰」としてはならず、「賞金金額で最高峰」などとすれば何も問題はありません。最高賞金の竜王戦と最古の名人戦でよろしい。ミス・ユニバース・ジャパンで年々に優勝したのはそれで結構ですが、別に日本最高の美女ではないのと同じです。 

囲碁の世界も同じです。

形は違えども、江戸期にさかのぼる本因坊戦に対して、読売が1976年に創設したのが棋聖戦。棋界最高とする代償として最高の賞金を出しています。

こう見てくると、囲碁将棋の世界で読売が「金で名誉を上まわろうとした」意図が明確になりました。世間ではこれを「成金趣味(なりきんしゅみ)」ともうしております(笑)。決して107歳まで生きた成田きん〔1892-2000〕趣味ではありません!

このような読売の(いと:意図)にもかかわらず、来月2014年10月16日から始まる(読売主催の)今年の竜王戦7番勝負の第1局がハワイで開催されます。挑戦者決定3番勝負で羽生善治に勝った谷哲郎(いとたに 1988- )七段が挑戦者、迎え撃つ竜王は森内俊之。さてこの勝負はどうなるか、渡辺明がやや不調なだけに、見ものです。

糸谷は、現在将棋の順位戦ではB2(上から3番目のクラス)に属し2014/04以後4勝無敗(2015/03までに全10戦を予定)、順調に昇級すれば2015年4月からはB1(上から2番目のクラス)入りでしょうか。 

 

 

 

 

 

 


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