カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

2016年の重大ニュース

2016年12月31日 08時30分32秒 | 社会

各社がまるで決まり事のように

今年の重大ニュース(10大ニュース)を特集する昨今ですが、この例にならって私も・・・・・・というわけです。

ただし順不同でして、これらに軽重をつける意志は、まったくありません。


▲大きな地震と原発問題

熊本の地震は、まるで長期に渡った松代地震を思わせる、いやそれ以上の地震で、熊本城内にある数々の櫓(やぐら)が崩壊しました。

このような地震列島で起って記憶から消えないのが、2011年の東北沖地震と津波による福島原発崩壊事件でした。その後しばらく原発がなくても済ませられたのだから、なくすべきだという意見があるようですが、これに代わる天然ガスや石油の価格にも関連して、日本の発展に寄与するのかどうか、慎重に議論すべきことでしょうか。

もともと兵器として開発された核反応技術であり、その当時から人体への悪影響など無視されてきたものですから、狭い国では「何千年もの隔離・貯蔵」を要する原発は、やはりやめた方がよさそうだというのが私の意見です。にもかかわらず、ますます再稼働が増えそうでこの先、どうなるのか憂慮されます。

そしてこの兵器をもつことで「核廃絶を主張できる」と考える極めて危険な専制独裁国家も存在しています。

福島のあと地震は、熊本・鳥取・茨城と続いておりますが、その後、濁流に呑まれる「津波」の被害は、幸いなことに再発しておりません。発生したら防ぎようがない「地震・津波」のように見えますが、普段からの心の備えがあれば、そして物理的な対応さえあれば、そうとう防げるはずだと信じています。

英国の国民投票でEU離脱決定

国民投票を実施した前首相のキャメロンも、まさかEU離脱に至るとは思わなかったのでしょうが、これが原因で首相を潔く辞任しました。その後メイ内閣が誕生しましたが、まだ正式にEUに対して離脱を通告できないままです。

EUとしては、英国の離脱がEUの存立にもかかわることなので、より慎重に扱わねばならない深刻な問題です。もしもギリシャ・イタリア・スペインなどが離脱することになれば、一体どういうことになるのでしょう。

EUはキリスト教色を薄めることで統一できたようですが、そこにキリスト教の限界があり、イスラム教との対立がこれ以上よくなる気配は、まだみられません。いくら世俗派だったとは言えイスラム教国であるトルコのEU参加が遠のいた今日、一層その感を深めます。

これに輪を掛けたのが、難民問題であり、今ギリシャ・イタリアでは相当敏感な問題になっており、これがEU問題に関係していないはずがありません。

天皇の「退位」問題

高齢の象徴天皇が、決められた公務をこなしきれないことを自ら憂え、退位をほのめかしたようですが、現在の皇室典範では想定外だったので、いろいろな人が様々な意見を述べております。

高齢による体調不良で公務をこなせない期間が、もしも短いならば問題はないのでしょうが、人の寿命だけは分らないもので、この状態が10年以上も続き「公務」が滞るというのは確かにいただけません。現在の代行制度をそのまま活用できるのかどうか。

一方皇室典範を改正するのも一つの手段ですが、「象徴」とはいえ、天皇の恣意的・強制的な退位も想定され、また即位そのものの拒否、はたまた女系天皇の問題など、様々な事態に備えなければなりませんので、そう簡単に改正できるとも思いません。

アメリカ大統領選挙でトランプが当選

虚言癖のトランプが2017年1月にも大統領に就任する見通しとのことです。ノーベル平和賞を受賞したオバマではできないことをトランプがやってのけるかも知れないという期待はあるものの、外交政策(対イスラム教や外国との関係)があまりにも無知すぎて、心配する人が多いのも事実です。

トランプの選挙戦当時の「公約」がいろいろありそうで、どれを実行し、どれがアドバルーンなのか、見きわめる必要があります。

場合によっては、弾劾に進むかも知れませんが、今の米政界をみているとそう簡単ではなさそうにはみえるものの、同じ共和党内部の対立が激しくなれば、これは分かりません。

また米大統領オバマの最後の仕事と思われるのが米国内からロシア人35人を追放した事件〔AFP 2016年12月30日〕。ここしばらくプーチンの指示によるとみられる民主党へのサイバー攻撃〔マルウエアのメールを送り偽サイトへ誘導してパスワードを変更させたなど〕の証拠をつかんだようで、間違いなくロシアの報復措置が予想されましたが、バレたプーチンは報復せず〔毎日新聞 2016/12/30〕、来月2017年1月のトランプ正式就任後に期待するようです。大統領選挙戦でトランプがロシアとの関係を修復しようとしていたのに期待しているため、ロシア内の米人追放の報復をしなかったのだと思われます。

ロシアにとっては大統領選挙で、現状通りの民主党ではなく共和党が勝利することを願っていたようで、民主党への攻撃となったのかも知れません。

秘密工作のつもりが証拠を捕まれてしまい、こういった際、中国・北朝鮮なら知らぬ存ぜぬを押し通し徹底的に報復するでしょうが、プーチンに忠実な側近の進言があってもプーチンは冷静だったようです。

とはいえ来月以降もそうであるという保証などどこにもありません。極めて危険なプーチンであることは、確かだからです。

中国と北朝鮮の暴走

各国、特にアジア諸国が頭を悩ましているのが、なによりも中国の暴走でしょうか。勝手に何かを主張し、我が物顔で威張り散らす中国共産党をこのまま放置しておいていいはずがなく、世界の脅威となっています。まぁそのうちに足元を救われ、そんなことができなくなるでしょう。分りやすく言えば、内部対立にともなう内部崩壊ですが・・・・・・。

中国の横暴に対して何も言えないのが韓国と沖縄県知事翁長で、知性を欠くためかどうか、視点を誤っているとしか言いようがありません。

この解決策はただ一つ、中国が崩壊して、少なくとも5国くらいに分裂することで、そうして初めてアジアがまともな方向に動き始めることでしょうが、今は、まだ動き始める気配さえ、みられません。 

中国人に欠如しているものは知的能力ではない。忍耐力でもなく、実務能力でもなく、楽天性でもない。これらの点においては、中国人は非常に卓越している。彼らに全く欠けているものは、品性と良心:P.357 アーサー・H・スミス「中国人的性格」石井宗晧・岩﨑菜子訳 中公叢書

「品性」がない中国人とは、本書が書かれた120年前も今も、何も変わっていません、あぁ無情!

中国(人)には永久に、人としての「品性」国としての「品性」を期待できないのでしょうか!

韓国の破綻

韓国大統領が弾劾されたのは、2016年の重大なニュースかも知れませんが、一方では「大した問題ではない」とする声もあります。

  • 非法治国家である韓国のことですから、形式程度に法律論争を繰り返し、「形式程度に新しい大統領が選ばれ、この大統領もまた伝統に従って哀れな末路を迎える」であろう事は、言うまでもありません。
  • 北朝鮮為政者が国民を犠牲にしてでも金王朝の存続しか視野にないのと同様、韓国でも国民を犠牲にしてでも税金をぶんどって私腹を肥やすことしか視野にないようです。
  • 朝鮮半島の南北両国とも大変よく似ていますが、それもそのはず、同じ韓族なのでした(笑)。

これらのことが「韓国大統領の弾劾など大した問題ではない」とする声の根拠になっています。いわば、どうでもいいことだ、と言いたいのでしょうか。

翁長の公約依存症

トランプ米次期大統領の公約と沖縄県知事翁長の公約にも、関心を寄せている人が多いでしょう。公約が法律より優先するとする危うさは、中国や韓国やフィリピンとかわりがなさそうです。

特に翁長の場合、最高裁で「埋め立て許可を取り消したのは違法」となったにもかかわらず、「辺野古埋め立てを絶対に阻止する」としており、これまた非法治に走る「公約依存症」と言えましょうか。

ロシアの国家ぐるみ薬物隠蔽工作

2016リオデジャネイロ五輪にも一部選手派遣ができなかったロシア。中国・韓国のように、被害者意識が強すぎるのが「独裁国家」の特徴ですね。

巧妙な採収サンプル取り替え疑惑などを前にして、「証拠を見せろ」と開き直るロシアは、中国となんら変わりません。「証拠が提示されれば」、疑惑を否定し続ける一方で、次からはその「証拠」がバレないようにする意図であることは明白で、不都合なことをすべて「否定する」のが弾圧国家の国ぐるみの犯罪らしいところです。サイバー攻撃や軍事挑発と同じで、絶対に手の内を見せないようにけん制しあうのでした。分るのはただひとつ、結果だけです。

個人の犯罪の場合、裁判を通して「証拠」を見せても、次回からの犯罪に活用することがまずないのと比べて、国家ぐるみの隠蔽工作では意味が違うのでした。

シリア空爆問題と難民問題

アレッポが解放されたと喜んでいる人が見られますが、シリアの大統領アサドに依頼されたロシアが「無慈悲な」空爆をして一般人の多数を犠牲にして反政府勢力を追い出しただけであり、再建には相当の年月がかかることでしょう。ロシアでもイスラム過激派によるテロが発生するのではないかと心配されていますが、これはアメリカで起った航空機によるビル崩壊テロを思い出させます

過激派の「一般住民に紛れ込んで逃げる」という巧妙な手口が解決を遅らせていますが、チェチェン紛争の時と同様に、弾圧を加えるのに容赦しないのがロシアで、これが吉と出るか凶と出るか。

シリアのアレッポやイラクのモスルなどから追われたイスラム過激派が、間違いなく中央アジアへ逃げ延び、中国西部のイスラム教徒と手を組んでテロを起こすのではないか、と心配されています。事実、中央アジア~中国西部では不穏な事件が見られます。

▲NHK大河ドラマ「真田丸」

私の場合、大河ドラマといえば、かつて「春日局(1989年)」を半分以上見たのが最後で、何をやっているかを知っている程度で、ほとんど興味がなく視聴しておりませんでした。しかしなぜか2016年度の「真田幸村」には関心をもったようです。そういえば他局でも真田信繁(後の真田幸村)に関係した番組が多かったようが気がします。

今から1年ほど前の2016年2月に高野山へ遊んだとき九度山(くどやま)に2泊しました。この予約は、2016年度のNHKドラマが「真田丸」であることを私が知るよりもっと前の2015年の夏ごろでして、その後になって真田親子がこの地に14年もの間、流罪で蟄居させられたらしいことを知ったという「まったくの偶然」でした。地元の人に「九度山」の由来を聞いたほどです。これもあり「久しぶり」に大河ドラマを見たのでしょうか(笑)。

あくまでもこれは個人的な意見で、「ドラマ慣れ」していない人に特有かも知れませんが、演じる役者に興味があったのではなく「弱小国ゆえに、あっちについたり、こっちに味方したりと、縁故など気休めに過ぎない混乱の時代だった」と再認識できた1年でした。中世ヨーロッパでも似たような縁結びがはびこったと聞いております。

この下克上の反動か、幕末期に至っても代々徳川政権に忠誠を尽くす地域の人たちが見られ、最後にかれらが無謀な行動に走ったのは運命とは言え、つらいできごとでした。 


さてさて、皆様の2016年は、いかがでしたか。月並みの表現で恐縮しますが、来年度2017年・平成29年がよりよい年になりますように・・・・・・。


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