もう論外だ、と見放した人が多いと思われるのが
- 朝鮮民主主義人民共和国、つまり北朝鮮。
- 実際には存在しない「民主主義」や「人民」。そういう国に限って、国名に「民主主義」や「人民」がつくという矛盾。
- もちろん「民主主義」を「目指している」気配などまったくありませんから、嘲笑の対象とも言える「大いなる矛盾」ですね。
- そういえば中国も「中華人民共和国」でしたね。
- 為政者がこのように国民を「こき使う」国が、いまどきあるんですね。人民が蜂起して「国民主権・人民主権」を勝ち取った地域の人から見れば、なんとまた異常な状態が長く続いていることか。
韓国でスポーツの国際試合が行なわれる時
北朝鮮が競技に参加することがあります。
しかし北朝鮮を国として認めていない韓国としては、開催国韓国での国際試合で「北朝鮮の選手・応援団が国旗をかかげたり国歌を歌うこと」は認めているものの、開催国である韓国の人が「北朝鮮の国旗・国家に携わる」ことを厳しく制限しているようです。
それどころか、同じ言語なのに「親しく会話をすること」さえ禁じているようで、まるで「学芸会」ですね。そして、それが、今でも朝鮮半島の現実なんでしょう。
私の考えですが、こんな状況にしてしまった責任は
朝鮮半島人にある、と言うべきで、南北いずれかの国が一方的に責任を負わねばならない、とは考えていません。
東西ドイツが統一したのに、南北ベトナムが統一したのに、なぜ朝鮮半島だけが統一できないのでしょう。
そこには、あえて言うならば、儒教風味の封建的共産主義と、これに対抗する地域があり、それぞれが大国を背景にして互いに口汚く罵りあうだけであって、近い将来この半島を人民の地域にして繁栄させるにはどうしたらいいか、などと考える人がいなかったのです。
その証拠に、双方とも自分を主張するだけで、相手の主張など聞いてはいけません。
きっと、相手の話を聞くほうが「負け」なのでしょうから。かくして朝鮮半島人の成長が阻まれたのです。
これは韓国人が北朝鮮人を差し置いて世界に羽ばたこうとするときにも、大きな障害となりました。
こういう妥協を許さない人たちが平和な朝鮮半島を築けるはずがないと言えます。「平和」は互いに「許す」ことがなければ、成立しないのでした。
私だけの考えでしょうが、最近のアジアの国家関係を図にしてみました。
こうして改めてみると、朝鮮半島(北朝鮮・韓国)そのものに大きな問題があるようです。
しかし国際的には、それ以上の懸案事項、パレスチナ問題、米ソ冷戦問題、弾圧問題、難民問題、テロ問題、があったため、朝鮮半島問題は大国が互いに緩衝地帯にしたいという野望をもちながら、そのままに放置されてきたようです。
私は
- 朝鮮半島人為政者が、背後の大国を利用して出世栄達を望むなどという狭い視野ではなく
- 将来の朝鮮半島を繁栄の地にするにはどうしたらいいかという広い視野をもち
- 客観性をもって互いの話にも耳を傾け
- ひたすら口汚くののしり合うのではなく
- いまこそ大英断を下すよう
希望しております。
北朝鮮「ミサイル」 中国外務省、これまでにない表現で遺憾示す:フジテレビ系(FNN)2016年2月7日←リンク切れ
外部の私からみれば
北朝鮮の韓国に対する言動は中国そっくりでして、ちょうどヨーロッパ諸国のキリスト教圏を思い出させ、対立しているようであっても、結局のところ朝鮮半島の南北は「同じ穴のむじな」なんですね。
よって、似たもの同士の溝の深い亀裂を見せつけ、他人同士なら少しは遠慮するべきところ、いっそう激しいののしり合いを繰り返しております。
日本には
「遠くの親戚より、近くの他人」ということわざがありますが、中国・朝鮮半島に限れば「遠くの他人より、近くの親戚」なんでしょう。
中国では
親戚縁者以外は誰も信じてはならないらしく、それも今では、親戚さえ信じられない時代のようです。そういえば親を中国共産党に売った「文化大革命」の悲話もありました。
また韓国人が、
初対面の人同士でしつこく先祖を問い正しあうと言われていて、そこに例の「序列」をはっきりさせなければ気が済まないという潜在意識がある他に、「赤の他人」なのか「かなり親戚に近い」」のかを判断する目的がある、と思うのです。それほど信頼関係がなくなってしまっているということです。
先日、中国が
高官を北朝鮮へ送り込んでミサイル発射を思いとどまらせようとしたとのことですが、これまた両国が了解済みの演技のように見え、外部的には何の意味もないけれども、内部的にはそれなりに意義ある「儀式」だったのでしょう。
これで思い出されるのが、
戦国時代に日本各地で見られた裏切り満載の「合従連衡」や、現在の日本の「政党の離合集散」です。
「真田丸」を見ている・見ていないにかかわらず、戦国時代のころの人質とか政略結婚などに「何かを考えさせる意味が多少あった」かも知れませんが、実際には「微かな役割を果たす程度」であり通常の「儀式」に過ぎなかったのではないか、と判断する人がいるかと思います。
これは戦国時代のみならず、現代でも十分に通用することなんでしょう。
ミサイル 宇宙空間に到達したようだ~米国:日本テレビ系(NNN) 2016年2月7日
もちろん北朝鮮は、
自分の言動が国連決議に反することは承知の上で、むしろ意識的に逆ギレすべきだと考えているようで、中学生のころによく見られる「反抗に意義あり」のレベルから脱していないと考えられます。
北朝鮮は、親と慕う中国からも見放されつつあるやに思われ、恐ろしいことに居直りの「やぶれかぶれ」段階にあるのでしょうか。
これ以上厳しい制裁はないだろうと思われますが
そこはだましのテクニックが発達した地域のことですから、必ず裏があります。もし北朝鮮を「本気で制裁する」意志があるなら、その裏を断つような制裁でなければなりません。
なにしろ、「だましのテクニック集」である「孫子の兵法」を生んだ国に支配され続けた朝鮮半島に、その影響がないなどと、いったいたれが考えるとでもいふのせうね。
北朝鮮 「開城団地閉鎖」を発表 軍事統制区域に宣布:韓国聯合ニュース 2016年2月12日
北朝鮮は
国内にある古都「開城(ケソン)」を「閉城」し、韓国企業がここへ投資した資産を没収したようです。
たび重なる制裁に加え、金大中を騙して巻き上げた大金も底をついたようで、新しく資金を獲得しなければならなかったのでしょうか。狙い通りのパクリ精神を発揮でき、大変めでたいことでした。
北朝鮮は、韓国とのかすかな道さえ閉ざし本格的に孤立化し、朝鮮半島に立てこもる凶悪犯として最悪の形相になりつつあります。
北朝鮮が、頼りの同族とはいえ自分より下と見なしている韓国を自分に同調しない「敵」とみなし始めてから、一体どれだけの歳月が過ぎ去ったのでしょう。
韓国としては、
中国と北朝鮮が密接な関係にあったときには近づけませんでしたが、両国が離反しつつある今こそ、実は接近するチャンスなんでしょう。
しかしながらおもしろいことに、韓国は、北朝鮮が離れつつある中国に、限りなく接近し続け、朝鮮半島の南北統一は遠い夢となりました。
これは
中国の「北朝鮮と韓国を離反させる」方針に過ぎません。南北分断が中国共産党にとっては利益となるのであって、中国としては北朝鮮と韓国の対立をあおるのが理にかなうこと、なのでした。
これは、かつてアメリカが
「日本と朝鮮半島」、「日本と中国」を、離反させることに利益を見出したのと、似ています。
ただしずっと長い間中国からも利益を得ようと考えていたアメリカがこの10年ほどで中国との距離を置きつつあることは、皆様ご存じの通りです。
AIIBなどで中国が参加しえない仕組みを構築して閉め出すなど、ようやく気が付き始めたようです。
しかしアメリカにも国内問題が山積しており、対中国策がおろそかになるかも知れません。2016年3月段階での米大統領予備選挙での共和党候補トランプの躍進を見ていると、その印象を強くします。
つまり中国は、
「自分に対抗できないほど相手側を対立させるのに専念する」というアメリカの「かき混ぜ戦法」を、そっくりそのままマネしたのですね(笑)。
北朝鮮が朝鮮戦争(1950-1953)では「南下(なんか)」し、韓国に対して時折「軟化(なんか)」して金を巻き上げたあと再び「硬化」する、こういったルーチンが続き、南北の統一は、まだまだ先のようです。
拉致問題進展、困難の見方 「調査委解体」受け政府高官:朝日新聞デジタル 2016年2月12日
北朝鮮が
いっそう無法ぶりを強化した結果、韓国とさらに大きく離反し、日本人拉致問題の解明も遠のいてしまいました。
記事での「拉致問題の進展は当面、困難になった」とは慎重な言い回しですが、北朝鮮と太い絆があると考えられる朝日新聞としては、これ以上踏み込んだ表現をとれないのでしょう。
そもそも北朝鮮に「拉致問題調査会」なるものが存在したかどうかさえ不明で、もしも好意的に解釈するならば「形式程度にせいぜい1人くらいが時たま兼務する」程度だったのでしょう。
北朝鮮は、もともと拉致問題を調査する意図をもたず時間稼ぎでなんとか制裁をくぐり抜けようとしていたのでしょう。
今回の制裁で日本政府は、拉致調査開始と共に解除した一部の制裁を復活させることでしょう。
- そしてこれに逆ギレするのが、北朝鮮の通常パターン。
- これは朝鮮族の人たちにみられる著しい特徴で、「自らの愚行への反発」を見て、一層「愚行の度合いを強める」ようです。まさに客観性が欠如していると言わざるを得ません。
さて世界各国は、困難かも知れませんが「北朝鮮が、第三国を経由して密輸出・密輸入」する仕組みを、解明しなければなりません。
「第三国を経由して北朝鮮がどのように貿易するか」を監視し追究しなければならないのです。
迎撃ミサイル配備なら攻撃=協議開始の韓国非難―北朝鮮:時事通信 2016年2月19日
韓国に
米軍製の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を配備することには、韓国にも反対する人が多く、もちろん北朝鮮は猛烈に反対し、中国さえ「北朝鮮を想定しながら中国を想定している」と強烈に反対しています。
しかし中国のこの反応が、中国共産党の日頃の行動を如実に物語ってしまったとは、世の中わからないものですね。
- こういうのが独裁者の考えなんですね。
- 孫子の兵法時代からだましのテクニックを磨いてきた中国~朝鮮半島の面目躍如(めんぼくやくじょ)たるところです。
さて韓国も、いよいよ正念場。
THAADミサイルを配備すれば、中国・北朝鮮との関係が更に悪化するし、かといって配備をしぶればますます北朝鮮を増長させると同時に、アメリカとの関係が更に悪化するでしょう。
リーダーシップだなんだと瀬戸際外交を続けていると、こんなことになるのでした。
さぁ
いつまで「のらりくらり」しているのか、韓国!
自国の大混乱に顔を向けず、行政機能は麻痺したまま、南北問題はもうお手上げ、中国とアメリカの顔色にしか視線を持たないまま、国内で政治対立を繰り返し、庶民はケンカに明け暮れる社会なのに、「反日」となると憲法の精神を発揮して国民が一致団結するという「不思議の国のアリス」!
たらたらしていると、ますます北朝鮮による朴槿恵への「ののしり言葉」が激しくなりますよ。
それでも、この大混乱の状態を、放置し継続するしか、能がないのですか(笑)。