カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

スリランカの悲鳴

2019年07月08日 19時57分12秒 | アジア

中国が「偽装商法」でスリランカをだましています。


99年租借地となっても中国を頼るスリランカ 

スリランカのハンバントタ港〔Hambantota〕が2017年7月より99年間にわたり中国国有企業・招商局港口にリースされることが決まった。このハンバントタ港をめぐる決定は中国による「債務の罠」の典型例と見なされている。すなわちインフラ建設などを行うために中国からふんだんに融資を受けたものの、施設が十分な利益を生むことはなく、借金が膨らみ、返済不能になり施設や土地を中国に明け渡さざるを得なくなった事例である。ジェトロ 2018年10月 


この件は有名になりましたので、既にご存知の方が多いでしょう。

特にNYT(2018年6月25日)の報道が知られています。

スリランカはかつて「セイロン」として1948年2月4日に独立しました。その後1978年には「スリランカ」と改名して現在に至っており、国民の7割が仏教徒だとしています。

2009年ごろの内戦終結時の戦後復興のために資金を必要とし、そこに中国が、アメリカなどから得た富をぶら下げてやってきたのでした。

あとは当時の大統領マヒンダ・ラージャパクサとその一族の中国との関係を暴いたNYTの記事が圧巻です。融資と称した借金漬けの返済ができないとなるとハンバントタ港を99年間租借地にさせられたわけです。

尤も、NYTに特有かも知れませんが、いい発掘記事もあるものの、一方的な取材になり勝ちであり「事実ではない」とする反論が多いようです。要するにNYTは朝日新聞同様に、「作文」が上手なのですね。

香港が英国から中国へ返還(1997年7月1日)されました。

99年間租借地とした英国の通りに、中国はスリランカのハンバントタ港を得ました。

しかし「返還後50年(2047年まで)一国二制度で社会主義政策をしない」という約束が、守られるはずがないことは、最近の香港暴動を見ていても明らかですね。

最近では、南沙諸島の埋め立て地での習近平の「軍事拠点化しない」という約束(2015/9/27)が4年後の今、真っ赤なウソだとわかり、定期演習と称する軍事演習など、「立派に軍事拠点」になっているのです。

これらから見て、スリランカの港は「99年」の間に、ほぼ間違いなく軍事拠点化されることでしょう。

中国のセリフに信頼性がまったくないのは、外国の責任ではなく「中国共産党の責任なのでした。

さてさて、皆様はどう思われますか。


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