カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

村上春樹について

2014年10月23日 10時56分03秒 | 社会

大胆な、と言われそうですが、ワタクチメ「はと」としては、

もともと書物は、著者が睡眠時間を割(さ)くほど懸命な努力を積み重ねて仕上げたものだという観点から、著作内容の真偽のほどは別として、おおいに尊重しております。

ただし、興味があった短い時期を除いて、映画や小説や物語にのめり込むことは、ありませんでした。

当然ですが、何か受賞した直後に作家がサインして握手するという直売会が催されたとしても、そんなところへ行ったがありませんし、そもそも興味がなく、当然のことながら本を購入したこともありません(笑)。

したがって村上春樹なる作家にも、世間の愛読者とは異なった印象をもっており、こう書きながらも作品を読もうとさえ思わない昨今です(笑)。


ところが、面白い記事を発見しました。

<企画>“最もノーベル賞に近い男”村上春樹氏 今年も“悲願達成”ならず

スウェーデン・アカデミーは9日、2014年のノーベル文学賞をフランスの作家、パトリック・モディアノ氏(69)に授与すると発表した。毎年“最もノーベル賞に近い男”といわれながら受賞を逃してきた村上春樹氏(65)の“悲願達成”はまたもならず。・・・・・・・〔以下略〕

人民網日本語版 2014年10月10日16:51

 

人民網」とは中国共産党機関誌「人民日報」の電子版で、私はこの日本語版を見たのです。 

直接関係がありませんが、中国共産党が建国した中華人民共和国には、どこにも人民が存在しません。なのに中国共産党は「人民」という言葉が好きなようで、これが落語のように滑稽。

香港の民主派は、もちろん人民ではないので許せません。つまり人民とは中国共産党に逆らわない善良な被差別国民のことであって、中国共産党が考える架空の存在ですから、人民は実存しないのでした(笑)。 

世の中の村上春樹ファンを怒らせるようなことを言うようで、お詫びしなければなりませんが、それでも言わなければならない私。上を読んで受けた印象とは 
  • 残念なことに、中国共産党から非難されない村上春樹らしい
  • 中国共産党が否定したものには真の価値があり、中国共産党が否定しなかったもの(賛同したもの)には価値がない
  • 言い換えると、中国共産党の一党独裁に害があるもの(否定するもの)には真の価値があり、一党独裁に都合がいいもの(否定しないもの)にはまったく価値がない 

と見ておいたほうがいい、というものでした。中国共産党はまさに反面教師ですね。

反面教師 

悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。それを見ることで、反省の材料となるような人や事例。その言行が、そうしてはいけないという反対の面から、人を教育するのに役立つのでいう。:goo辞書 

 

中国人民網は

中国共産党の広報ですから、でっちあげの洗脳キャンペーン満載で、中国共産党にとって都合の悪いことは決して書かないのですが、自国で逮捕収監中の反体制派がノーベル平和賞を受賞した時にはあれほど怒り狂った中国共産党が、このたび「今年も悲願達成ならず」と村上春樹を持ち上げるとは、尋常ではありません。ワタクチメ「はと」の尋常高等小学校時代?にもこんなことはありませんでした(笑)。

いや、そんなことはない、これは・・・・・・と説明されるかたがいらっしゃるかも知れませんね。私にとっては、あの不可解な中国共産党が、少なくとも非難しない作家村上春樹とはなにものなのか、となったしだいです。

かといって、

今からすぐに本屋へ走って村上作品を手に入れようとする軽薄さはもちあわせておりません(大笑)。

ただし、もしもワタクチメ「はと」が村上作品のどれかを読んでいたとしたら、この謎を解明する糸口が見つかったかも知れない、と思うと、まことに慚愧(ざんき)の念に堪えません←古い表現ですね。しかし「読んでいない」という痛恨の失態ですから、そう正直に言っただけです。


気付いている人はいると思いますが、中国共産党には

「内政干渉だ」と反発しながら他国に「内政干渉する」

という症候群がみられます。

本当に中国が内政干渉を嫌うならば、まずは自らが他国への内政干渉を止めるのが先決。

絶対に他者からの批判を受け入れることがない硬直した中国共産党が、他国から内政干渉をされたと勝手に受け取って他国へ内政干渉するのならば、

「内政干渉だ」と叫ぶ意味がほとんどなくなっている

のですが、これにまだ気付いていないらしい。

 

そんなとき、ルーマニアから、こんなニュースが入ってきました。 

89歳の元強制収容所長に逮捕状=共産政権「絶滅体制」率いる-ルーマニア 

 【ブカレストAFP=時事】ルーマニアの裁判所は22日、共産政権時代に強制収容所を率いた元所長アレクサンドル・ビシネスク被告(89)の逮捕状を出したと発表した。人道に対する罪で既に起訴されているが、健康状態を理由に出廷しないことから、逮捕に踏み切る。

 被告が所長を務めた1956~63年、収容所は「絶滅体制」、被告は残虐さから「けもの」と呼ばれた。唯一生存している元収容者は、当時を振り返り、収監中は一切発言を許されず「静かな刑務所」という別名があったと証言した。:時事ドットコム(2014/10/22-23:33)


現代の東欧諸国が、

かつてソ連共産政権からどれほどひどい植民地的な仕打ちを受けてきたかを今でも忘れていない、と理解でき、私も共産政権の残虐性に嫌悪感をもちます。

ルーマニアはソ連崩壊のころ1989年頃に独裁政権を倒して民主国家になり、2007年にはEUに加盟しています。ソ連から解放されてまだ25年程度なのですね。

そして今、中国共産党が、ソ連と同じことをして13億の民を弾圧しています。これに嫌悪感をもたないほうがどうかしている、とさえ私には思われます。


そして、ここからが大切なところですが

現在、台湾や韓国がこれだけ経済発展していることから、朝鮮半島の日本統治が、欧米の植民地とは大きく異なっていた、のは世界の常識となっているようです。

にもかかわらず韓国は、当時支配していた李氏朝鮮時代の悲惨な情勢を顧みることなく、儒教の序列意識にこだわりすぎるあまり、日本統治がひどかったとする国是を掲げ、近年、新しい法律を作って70年近い前の過去を裁こうとしているとのことで、親日派の子孫の財産を没収したり、当時日本と関係があった人物の子孫を罰しているというのです。

新しく法律を作って過去を罰するというのは、一見して「法治国家」のようにみえますが、これはまったく逆で

専門用語では「法の不遡及(ふそきゅう)」というらしく、詳しくは次を御覧下さい。 その1 その2 その3

 

韓国はいまだ、法治国家としてはあってはならない最低のレベルにある、と言えます。つまり法治国家ではなく、言論の自由さえない、「発展途上とも言えない未熟な地域」なのでしょう。

もし社会に問題があれば新しく法律を作って、それを許さない、これが普通の法治国家ですが、それは原則として過去に遡ってはいけないのですね。

これが朝鮮半島のいびつなところで、世界中から信用されていないところでしょう。


さて今回も、村上春樹のことで中国共産党から始まり、ルーマニアに話が飛び、最後は韓国にも触れるという、おなじみの脈絡のないお話で、最後まで読んでいただき感謝します(笑)。


 


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