テロ・立てこもり事件があった時の対応方法が2つあります。
- 早めに突入して犯人を射殺〔死刑制度を撤廃した国に見られる〕
- できるだけ交渉で投降を求める〔死刑制度がある国に見られる〕
今回のフランスの立てこもり事件では、
犯人が人質とともに自爆する可能性があったため、早めに突入し、最小限度の犠牲者で済んだ、と言うのですが・・・・。
「なぜ犯人が自爆するか」と言えば
必ず早めに特殊部隊が突入してくる、と犯人たちが確信しているからで、犯罪を引き起こす前から、自爆・自殺する、あるいは射殺される、ことを想定していたと考えていいでしょう。
そして強硬に突入することで、犯人たちはもちろん射殺されますが、人質の何人かも犠牲者となります。
つまり強硬突入する国が死刑制度を廃止していても、強硬突入で犯人を射殺することで死刑制度に代えているとも言えます。裁判には該当しない現行犯だからこそ、死刑に値するということでしょうか。
言い替えると、「立てこもり事件を起こせば死刑に相当しその場で射殺される運命にある」、ということでしょう。
一方、日本では
何とか犯人に投降を求め、場合によっては犯人の親族をかつぎ出してまで投降をうながし、犠牲者を出さないで済む方法を模索します。とは言っても、これがいつもうまくいくとは限りません。
そして強硬に突入するのをためらう日本などで死刑制度が残っているのです。ただし日本では、悪質で複数人を殺害しなければ死刑求刑には至りにくい、のが最近の傾向と言えます。
どれが正解なのでしょうか。
- 死刑を廃止しているのに、すぐに強行突入したがる国
- 死刑制度を残しているけれども、すぐには強行突入しない国
- 死刑制度があり、なおかつすぐに強行突入したがる国
- 死刑制度はなく、そもそも犯罪が起きない国
悩んでしまう問題です。
- 今や正当な権利意識が芽生え「平等」を目指している国の若者が死刑で死にたい、として無謀な行動に走る人が出る始末。
- ですから、いくら死刑制度で威嚇しても、それでは残酷な事件はなくならない。
いったい、どうすればいいのでしょうね。