カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

韓国の「反日」の根底に

2015年01月07日 09時11分03秒 | アジア

日本人には不可解なのが

韓国人の、「日本への嫌悪感」

韓国人には不可解なのが

日本人の、「北朝鮮への嫌悪感」

ただし韓国人の「日本への嫌悪感」は、韓国為政者自らが政権維持のためにでっち上げたもので、日本人の「北朝鮮への嫌悪感」はかつての北朝鮮礼賛の反動、という大きな違いがみられます。

これを互いに理解し合っていないのが日韓両国ではなかろうかと愚考するしだいでおぢゃります(笑)。

 


韓国の女は、自分よりも美人の存在があることによって「恨(はん)」を抱え、「恨」を抱えることによって「恨をほぐす」ことへ向かうパワーが、より強力に発揮される。

自分をより美人にしていく努力の過程は、「恨」をほぐしていく過程であり、しだいに「恨」がほぐれていく実感が生き甲斐ともなる。

恨をバネにして生きる力が発揮されるのだけれども、逆にいうと「恨」がなければ生きる力が出てこない。恨をもちっばなしで生きることにもなりがちである。: 呉善花「韓流幻想」


済州島出身で今では日本国籍を得ている呉善花がわかりやすく説明しています。ここで、恨(はん)という日本人には不可解な概念が登場します。

これに関してはWikipediaなどでも説明がされていますが、上記で引用した呉善花の説明の方が一層よく理解できそうです。

韓国の「恨(はん)」とは、まず上位概念を意識し、これをほぐす過程で生きる力を発揮する、ものらしい。これは李氏朝鮮〔李朝・李王朝・単に朝鮮とも〕時代以来の弾圧的な身分制度への「忸怩(じくじ)たる対応」なのでしょうか。

現在の対日関係で言えば、

韓国や北朝鮮が日本を蔑視したがるのは、「本来は自分たちよりも格下であるはずの」日本が自分たちより上に位置する現実から「恨(はん)」を意識し、これをほぐす過程で自分らしく生きる姿を取り戻そうとする正調朝鮮節(せいちょう・ちょうせんぶし)があるからなのでしょう。つまり「ほぐす」作業が、朝鮮半島人に特有の「差別肯定意識」につながるという見方です。

差別肯定とは、差別されることにも差別するのにもなんら抵抗感がないことを意味します。

従って未来永劫にわたり、「・・・・はいはい、みずからは小野小町と称し・・・・」と日本蔑視を続けながら恨(はん)をほぐすことで、低いレベルから脱することなく底辺を彷徨い(さまよい)続けることでしょう。隣人がそうあって欲しいとは思いませんが、本人たちがそれを望むならば、やむを得ません。

そんな目で朝鮮半島を見ていると納得できることが多々あります。さっぱり分らないよりは、相当マシでしょうか(笑)。

とにかく朝鮮半島人に欠けているのが「客観性」。この一言がすべてです(笑)。


再び朝鮮半島統一問題

2015年01月07日 08時48分43秒 | アジア

2015年が始まる頃になって、

  • 韓国から南北統一に関する声明が2つ
  • 北朝鮮から南北統一に関する声明が1つ

みられました。他にもあるかも知れませんが。

当ブログ「朝鮮半島の統一」で、東西ドイツ統合を例にして述べましたが、今回は別の視点から述べてみます。 

私の考えるところでは、各国の北朝鮮に対する見方は

  • ロシア:いまルーブル暴落と輸出に深刻な影響を与える原油安の対策で精一杯ですから朝鮮半島ころではないのですが、朝鮮半島が欧米のようにロシアに反発しさえしなければ、別にどうってことはなく、むしろ中国の方を、同じ共産圏とはいえ、警戒しているか。互いに独善的な中露という全体主義国家間には一致点がないと思いますが、対欧米の問題から歩調をあわせたほうがよく、見かけ上だけでも悪い関係ではない「いつでも接近しあえる」状態にしておきたい。北朝鮮に関しては人道援助をしながら利用したい程度。
  • 中国:南北朝鮮半島が統一して反中国になりさえしなければ、どうでもいい。北朝鮮が言うことを聞かなくなってきた昨今だからこそ、韓国を取り込もうと考えている。中国のいいなりになる韓国が主導するなら、朝鮮半島統一には反対しない。あくまでも朝鮮半島を利用したい。
  • アメリカ:共産化する形で朝鮮半島が統一されることには反対だが、見かけだけでも民主国家風味の「韓国主導の朝鮮半島統一」ならば、反対しない。
  • 日本:韓国とも北朝鮮ともごたごたしています。ただし韓国主導の朝鮮半島統一ならば、北朝鮮に対する戦後賠償を統一国家への援助という形ですすめる方向もあり得るだろうか。

よって

  • 韓国主導の朝鮮半島統一に反対するのは、北朝鮮のみ
  • 韓国を支配下に置こうとする中国とアメリカが活発に争う

このようにして、いつまで経ってもふらつくのが「独自性を保ちたくてもたもてない」朝鮮半島なのでした。

その韓国が今

  • 中国に限りなく接近しようとしています。
  • しかしアメリカとの関係を犠牲にしてまで進めるかとなると疑問。つまり韓国も瀬戸際外交を進めています。

そうなんです、朝鮮半島では

北朝鮮も韓国も共に瀬戸際外交を進めていて、誰が見ても危ない歴史変遷なのです。

ですからこの地域の人に客観的な歴史を期待するのは無理。

どうでしょうか、いつもいつも歴史を捏造するしかない朝鮮半島人の本質をご理解いただけましたでしょうか。彼ら特有の思いこみはこのようにして醸成されるのですね(笑)。

一方で、朝鮮半島が統一されるのではなく

現状のように分断されたままのほうがいい、と考える人たちもいます。韓国がアメリカにとっての、北朝鮮が中国やロシアにとっての、資本主義地域と共産主義地域の間の緩衝地帯(かんしょうちたい)であって欲しい、とする人たちです。

両イデオロギーは水と油の関係のように容易にはとけ込めませんので、両者が直接国境を接するのではなくて、朝鮮半島という不安定な緩衝地帯で接するほうがいい、という見方です。いわば朝鮮半島を不安定な犠牲者のままにしておこう、というものです。

これはちょうど東ヨーロッパで、EUとロシア(まだ共産主義国家のままと言える)の間に緩衝地帯が必要だという考えです。ベラルーシやウクライナという不安定な地域は、EUとロシアの間にあってどっちつかずの印象を与えますが、混乱に明け暮れるという犠牲者の立場を堅持しながらも、資本主義地域と共産主義地域の間にあって立派に緩衝地域という役割を果している、のでした。

つまり

ベラルーシもウクライナも、ともに不安定な瀬戸際外交を進めていて、誰が見ても危ない。かつて東西分断中の東西ドイツにもその役割があり、東西ドイツ統合がなった今では、より東へ移り、ベラルーシやウクライナが分断東西ドイツの代役を務めている、ということになります。

わかりやすく言えば

    • 中国という弾圧的な全体主義国家には朝鮮半島
    • ロシアという弾圧的な全体主義国家にはベラルーシやウクライナ

というバッファ・クッションの役割を果す「緩衝地帯」が必要。

資本主義と共産主義という両陣営が直接国境を接するというのは極めて危険

ということでしょう。

朝鮮半島やベラルーシ・ウクライナが、

  • 自由主義国家と全体主義国家の間にある緩衝地帯となって全体がやや安定しているということは、この緩衝地帯の内部では相当ひどい不安定がある、ことを意味します。
  • つまり不安定が安定をもたらす秘策にみられる大きな矛盾ですね。
  • 似て非なるとはこのことで、「安定には必ず不安定が内蔵している」という性悪説よりも、「不安定があるからこそ安定が保たれる」という性善説でしょうか。

最後に言っておかねばならないのは、韓国内の与党と野党の間では

  • 対日本では一致協力して「反日」国是を貫いていますが
  • 対北朝鮮では、大きく異なった姿勢、がある
ということですね。韓国の与野党が、アメリカや北朝鮮や中国をどう見ているか、に注目すれば、状況がよく分ってくると思いますので、ぜひともご注目を。