(28.8.15) 中国ショックはリーマンショック以上 世界経済の縮小が続いている!!
おゆみ野四季の道 新
ジェトロの発表によると2015年の貿易金額は世界全体で約13%程度縮小し、
注)中国の輸入の落ち込みは統計数字より本当は大きいのだが、▲18%なのは香港との間で数字操作をしているから。
リーマンショック後世界経済をけん引していたのは中国だったが、
しかし世界がリーマンショックのようなパニックに陥っていないのは、
何しろ何があっても6.5%前後の経済成長になるのは、
「隣の省で6.5%ならわが省も6.5%だ。
中国が統計数字をねつ造して実態を隠蔽しているため、
リーマンショックのような大騒ぎにはなっていないが、
貿易金額といった相手国がある数字は中国だけではどうにもごまかせない。
中国が輸入しなければ原油や鉄鉱石は他の国では
実需ベースの輸入しかしないから価格は半分か3分の1程度に急落している。
この中国ショックはリーマンショックを上回るマイナスの影響を世界経済に及ぼしているのだが、
その最大の理由はこの経済を救うアンカーがどこにもいないからだ。
よくも悪しくも中国の行った60兆円規模の公共投資がリーマンショックを救ったのだが、
いまやどの国も中国ショックを救う手立てはないし、
第一中国は相変わらず経済は順調だということになっているので他の国は対処のしようがない。
「中国さん、あんたひどい病気でもしかしたらガンなのではないですか?」
「馬鹿言っちゃ困る。我が国の経済は今も隆々と発展しており、何ら問題はない。あんたは我が国の統計数字を見ていないのか!!」
最近IMFが中国に
「GDPを政策の目標数字にするのはやめたほうがいい」と
通常の感覚からすると信じられないような勧告を行ったが、
中国の発表するGDPは全く統計数字でないことにIMFが切れたためだ。
それは当然でIMFは世界経済の予測に中国が発表する6.5%を使用しているが、
このためIMFの予測が常に上振れて外れ、世界に恥をかきっぱなしになっている。
世界経済の12%から13%占めるといわれるGDPの伸び率が
本当はマイナスだとしたら経済予測が当たるはずがない。
いまやリーマンショックを上回る経済停滞に世界経済が陥っているがこれをすくう手立ては全くなく、世界経済は縮小のスパイラルに落ち込んでしまった。
中国という虚飾に満ちた国を世界経済の主要プレーヤーだと認識したことが間違いだが、
こうして世界経済は中国とともに奈落の底に落ち始めた。