平成太平記

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韓国の輸出、1~3月2ケタ減 中国と技術格差縮小響く

2016年08月15日 11時44分15秒 | Weblog

韓国の輸出、1~3月2ケタ減 中国と技術格差縮小響く

2016/4/2

【ソウル=加藤宏一】
 
韓国の輸出が減少している。
 
産業通商資源省が1日発表した輸出入動向(速報)によると、
 
1~3月の輸出額は前年同期比13.1%減の1160億ドル(約13兆円)で、
 
2四半期連続で2桁減となった。
 
世界景気の停滞で造船や液晶パネルなどが苦戦しているためだが、
 
大口輸出先の中国が技術力を高めて部品などの自給率を高めたり、
 
韓国企業が海外生産を拡大したりするなど、構造的な要因も色濃く出ている。

3月単月の輸出額は前年同月比8.2%減で15カ月連続のマイナス。

サムスン電子のスマートフォンの新製品「ギャラクシーS7」の出荷の影響で無線通信機器などが大きく伸び、2桁減だった1、2月に比べて減少幅は縮まった。

ただ、同省の鄭升一(チョン・スンイル)貿易投資室長は「ある程度は良くなっているとは思うが、回復の方向に勢いが反転すると判断するのはまだ早い」と慎重な見方を示した。

3月の輸出を品目別にみると、落ち込みが大きいのがガソリンや軽油などの石油製品(41.6%減)や液晶パネルなどの平面ディスプレー(24.2%減)、造船(28.9%減)など。

石油製品は原油安による単価下落の影響が大きいが、

平面ディスプレーは中国勢の設備増強の影響で販売単価が下落しており、

造船も世界的な景気停滞による受注不振が続いている。

韓国は輸出の4分の1が中国向けだが、

3月は対中国が12.2%減と米国(3.8%減)や日本(3.6%減)と比べて落ち込みが大きいことも影響している。

中国景気が停滞しているだけでなく、中国が部品などの中間財の国産比率を高めていることも背景にある。

未来創造科学省によると、2012年に1.9年だった中韓の技術格差は14年に1.4年に縮まった。

中国の企業が素材や部品などの技術力を高めており、

韓国貿易協会によると、対中輸出に占める中間財の比率は00年の84.9%から15年には71.8%に下がっている。

輸出の減少は国内の生産コストの増加から、

韓国企業がコストの安いベトナムなど海外への生産移転を進めている影響もある。

サムスン電子やLG電子はすでにベトナムでスマホや液晶テレビ、洗濯機などの白物家電も生産している。

中間財を輸出して最終財を組み立てる加工拠点としてベトナムを活用する動きが広がっている。

日本や中国も輸出は減少しているが、

韓国は輸出が国内総生産(GDP)の4割超に達し、

比率が高いことから、設備投資や消費などの心理面に与える影響は大きい。

国内景気の停滞に加え、原油や鉱物などの単価下落の影響もあり、輸入の減少幅も上昇傾向だ。

2月にソウル外国為替市場の終値で1ドル=1238ウォン台までウォン安が進んだ為替相場は1150ウォン台まで上昇し、

落ち着きを取り戻しているが、韓国政府は輸出入動向の先行きを注視している。


(28.8.15) 中国ショックはリーマンショック以上 世界経済の縮小が続いている!!

2016年08月15日 11時32分08秒 | Weblog

おゆみ野四季の道を世界で一番美しい遊歩道にするために、残りの人生をささげよう

 

2010_010 

2009年はアメリカ発のリーマンショックが世界経済を震撼させたが、2015年からは中国発の中国ショックが世界経済を席巻している。

ジェトロの発表によると2015年の貿易金額は世界全体で約13%程度縮小し、

特に原油や天然ガス等の鉱物性燃料が▲40%、鉄鉱石が▲41%と激しく落ち込んでいる。


国別ではロシアや中国といった新興国の落ち込みが激しく

ロシアの輸入は▲36%、中国の輸入は▲18%であり、また日本の輸入も▲21%縮小した。

注)中国の輸入の落ち込みは統計数字より本当は大きいのだが、▲18%なのは香港との間で数字操作をしているから。

リーマンショック後世界経済をけん引していたのは中国だったが、

その中国の経済成長が14年夏にピークを打ち、

その後は制御不能に陥った飛行機のように海面に向かって激突しつつある。

しかし世界がリーマンショックのようなパニックに陥っていないのは、

中国政府が発表する統計数字が中国経済の崩壊の現実を覆い隠しているからだ。


何しろ何があっても6.5%前後の経済成長になるのは、

党本部から6.5%と指示された数字を国有企業や地方の共産党組織がそのまま報告しているからで、

中国では統計数字は政治的な出世の道具だから、これ以外の数字を報告することができない。


「隣の省で6.5%ならわが省も6.5%だ。統計官、よいな、基礎数字は適当にごまかせ!!!」

中国が統計数字をねつ造して実態を隠蔽しているため、

リーマンショックのような大騒ぎにはなっていないが、

貿易金額といった相手国がある数字は中国だけではどうにもごまかせない。


中国が輸入しなければ原油や鉄鉱石は他の国では実需ベースの輸入しかしないから価格は半分か3分の1程度に急落している。

この中国ショックはリーマンショックを上回るマイナスの影響を世界経済に及ぼしているのだが、

その最大の理由はこの経済を救うアンカーがどこにもいないからだ。


よくも悪しくも中国の行った60兆円規模の公共投資がリーマンショックを救ったのだが、

いまやどの国も中国ショックを救う手立てはないし、

第一中国は相変わらず経済は順調だということになっているので他の国は対処のしようがない。


「中国さん、あんたひどい病気でもしかしたらガンなのではないですか?」


「馬鹿言っちゃ困る。我が国の経済は今も隆々と発展しており、何ら問題はない。あんたは我が国の統計数字を見ていないのか!!」

最近IMFが中国に

「GDPを政策の目標数字にするのはやめたほうがいい」と通常の感覚からすると信じられないような勧告を行ったが、

中国の発表するGDPは全く統計数字でないことにIMFが切れたためだ。

それは当然でIMFは世界経済の予測に中国が発表する6.5%を使用しているが、

このためIMFの予測が常に上振れて外れ、世界に恥をかきっぱなしになっている。


世界経済の12%から13%占めるといわれるGDPの伸び率が本当はマイナスだとしたら経済予測が当たるはずがない。

いまやリーマンショックを上回る経済停滞に世界経済が陥っているがこれをすくう手立ては全くなく、世界経済は縮小のスパイラルに落ち込んでしまった。

中国という虚飾に満ちた国を世界経済の主要プレーヤーだと認識したことが間違いだが、こうして世界経済は中国とともに奈落の底に落ち始めた。