平成太平記

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(28.8.15) 中国ショックはリーマンショック以上 世界経済の縮小が続いている!!

2016年08月19日 16時43分49秒 | Weblog

(28.8.15) 中国ショックはリーマンショック以上 世界経済の縮小が続いている!!

おゆみ野四季の道  新

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2009年はアメリカ発のリーマンショックが世界経済を震撼させたが、
 
2015年からは中国発の中国ショックが世界経済を席巻している。

ジェトロの発表によると2015年の貿易金額は世界全体で約13%程度縮小し、
 
特に原油や天然ガス等の鉱物性燃料が▲40%、鉄鉱石が▲41%と激しく落ち込んでいる。
国別ではロシアや中国といった新興国の落ち込みが激しく
 
ロシアの輸入は▲36%、中国の輸入は▲18%であり、また日本の輸入も▲21%縮小した。

注)中国の輸入の落ち込みは統計数字より本当は大きいのだが、▲18%なのは香港との間で数字操作をしているから。

リーマンショック後世界経済をけん引していたのは中国だったが、
 
その中国の経済成長が14年夏にピークを打ち、
 
その後は制御不能に陥った飛行機のように海面に向かって激突しつつある。

しかし世界がリーマンショックのようなパニックに陥っていないのは、
 
中国政府が発表する統計数字が中国経済の崩壊の現実を覆い隠しているからだ。

何しろ何があっても6.5%前後の経済成長になるのは、
 
党本部から6.5%と指示された数字を国有企業や地方の共産党組織がそのまま報告しているからで、中国では統計数字は政治的な出世の道具だから、
 
これ以外の数字を報告することができない。

「隣の省で6.5%ならわが省も6.5%だ。
 
統計官、よいな、基礎数字は適当にごまかせ!!!」

中国が統計数字をねつ造して実態を隠蔽しているため、

リーマンショックのような大騒ぎにはなっていないが、

貿易金額といった相手国がある数字は中国だけではどうにもごまかせない。


中国が輸入しなければ原油や鉄鉱石は他の国では

実需ベースの輸入しかしないから価格は半分か3分の1程度に急落している。

この中国ショックはリーマンショックを上回るマイナスの影響を世界経済に及ぼしているのだが、

その最大の理由はこの経済を救うアンカーがどこにもいないからだ。


よくも悪しくも中国の行った60兆円規模の公共投資がリーマンショックを救ったのだが、

いまやどの国も中国ショックを救う手立てはないし、

第一中国は相変わらず経済は順調だということになっているので他の国は対処のしようがない。


「中国さん、あんたひどい病気でもしかしたらガンなのではないですか?」


「馬鹿言っちゃ困る。我が国の経済は今も隆々と発展しており、何ら問題はない。あんたは我が国の統計数字を見ていないのか!!」

最近IMFが中国に

「GDPを政策の目標数字にするのはやめたほうがいい」と

通常の感覚からすると信じられないような勧告を行ったが、

中国の発表するGDPは全く統計数字でないことにIMFが切れたためだ。


それは当然でIMFは世界経済の予測に中国が発表する6.5%を使用しているが、

このためIMFの予測が常に上振れて外れ、世界に恥をかきっぱなしになっている。


世界経済の12%から13%占めるといわれるGDPの伸び率が

本当はマイナスだとしたら経済予測が当たるはずがない。

いまやリーマンショックを上回る経済停滞に世界経済が陥っているがこれをすくう手立ては全くなく、世界経済は縮小のスパイラルに落ち込んでしまった。


中国という虚飾に満ちた国を世界経済の主要プレーヤーだと認識したことが間違いだが、

こうして世界経済は中国とともに奈落の底に落ち始めた。

  

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