無知な「アメリカ政府チベット問題調整官」 /人民日報

2008-04-23 20:31:19 | 世界
21日付「ワシントンポスト」は、ポーラ・ドブリアンスキー米国務次官(民主およびグローバル問題担当)の寄稿を掲載した。ドブリアンスキー氏は「チベットの前進への道」と題するこの寄稿の文末で、その肩書をわざわざ「米国政府チベット問題特別調整官」と明記している。

 まず、この肩書自体に非常に問題がある。一般的な常識として、調整官たるもの係争双方の認可が必要だ。だがドブリアンスキー氏のこの肩書は、第三者たる米国政府の一方的な願望であり、外部からの押しつけの産物であり、中国政府は彼女のこの自作多情な肩書を承認したことはない。

 第2に、もし調整官であるなら、係争双方に対して超脱的で不偏不党の公正な立場を取るべきだ。だがドブリアンスキー氏は一方の声のみに耳を傾け、一方の言い分のみを信じているだけでなく、公然と一方に肩入れし、もう一方を非難しており、公正さなど微塵もない。

 第3に、調整官たるもの担当問題への深い理解と相当な研究が必須であり、一知半解や聞きかじりで揚げ足取りにかまけ長弁舌を振るうのでは、専門家の物笑いになるだけだ。ドブリアンスキー氏はこうした失笑ものの過ちを犯しているのである。まず、西蔵(チベット)問題に対する彼女の理解について話そう。西側メディア数社の歪曲報道と米国公館からの事実と異なるブリーフィングのみを頼りに、「平和的な抗議」と位置づけ、かつ中国に釈放を要求する。これがもし悪意によるものでないとしたら、余りにもいい加減である。国内外の多数のカメラが記録したのは、明らかに「チベット独立」分子が商店を焼き、学校に突入し、自動車を破壊し、無辜の市民を殺し、斬りつけるシーンだった。こうしたあからさまな暴行が、なんと「平和的な抗議」になるとは!

 また、今回の暴力事件の原因は完全に、小数の「チベット独立」分子がダライ集団の教唆の下、オリンピックの機に乗じ、中国分裂・西蔵独立の挙に及んだことにある。これは西側メディアでさえ否定していない。それなのにドブリアンスキー氏は寄稿で「中国がチベットの人々の宗教、文化、その他の自由を長年抑圧してきた」結果などとしている。目を開けながらでたらめを言っているということではないか!西蔵に行ったことがある、または西蔵に少しでも興味がある人なら皆、西蔵の各寺院が人々で賑わい、読経が朗々と流れており、西蔵人民の宗教の自由が政府に妨害されたことなどないということを知っている。中国中央政府は数度にわたり巨額を投じて西蔵の寺院を修繕し、文化財を保護し、古典籍を整理した。これは誰の目にも明白な事実だ。ドブリアンスキー氏がなぜこれを見て見ぬふりするのか知らないが、まさかこれが、いわゆる「調整官」の西蔵に対する理解だとでもいうのか?

 ドブリアンスキー氏や米議会はダライ・ラマを「平和の人」に祭り上げ、西蔵の自治を要求するのみで独立は主張していないと認め、しかも彼は暴力に反対し、北京五輪を支持しているとまで強弁している。これまでに暴き出された多くの鉄の事実は、ダライ・ラマの発言と行動が違うことをとっくに証明している。彼は聴衆を前に盛んにきれい事を口にする一方、その裏では暴力を画策している。ダライ・ラマは「世界最大の偽善者」といっても過言ではない。ドブリアンスキー氏が07年5月にブリュッセルで開かれた第5回「チベット支援団体国際会議」に出席したことを示す記録がある。まさにこの会議で「チベット独立」組織は「今後15カ月間、北京五輪を行動の主要な標的とする」「戦略計画」および「行動計画」を採択したのである。しかも「チベット独立」活動組織の行動指揮部は米国務省のあるワシントンに置かれているのである。まさかこの会議出席歴のある「米国政府チベット問題特別調整官」が、ダライ集団による北京五輪破壊活動を少しも知らなかったとでも言うのか?それでいて「北京五輪支持」を称すとは、欺いているのは自分なのか?それとも他人なのか?(編集NA)


 「人民網日本語版」 2008年04月23日
http://www.people.ne.jp/a/f86f73a1561c436f9615b6e8431ed829

パリ市議会のダライ関連議案の可決について
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 外交部の定例会見で22日、姜瑜報道官が記者の質問に答えた。

 ――パリ市議会は21日、ドラノエ市長が提案した、ダライ(ダライ・ラマ14世)に「パリ名誉市民」の称号を授与する議案を可決した。中国側はこれをどう受け止めるか。

 パリ市議会は21日、ダライに「パリ名誉市民」の称号を授与する議案を可決した。この挙は中国の内政への粗暴な干渉であり、中仏関係、とりわけ北京・パリ両市の既存の友好協力関係を深刻に損なった。中国はこれに対し、強い不満と断固たる反対を表明するものである。

 西蔵(チベット)は中国の領土の不可分の一部であり、西蔵の問題は完全に中国の内政に属す。中国はそれがいかなる国、いかなる者であろうと、ダライを利用した中国への内政干渉に断固反対する。ダライの数十年間の言動は、彼が単なる宗教者ではなく、宗教の看板を掲げ、祖国分裂活動に長年携わる政治亡命者であることを示している。ダライ集団は拉薩(ラサ)などでの暴力犯罪事件「3・14事件」を舞台裏で組織し、画策し、煽動した者達だ。

 ある時以降、フランスの一部の人々およびメディアは事実を顧みず、中国に関する極めてマイナスな発言と報道を続け、パリでの聖火リレーを著しく妨害・破壊し、中国人民の感情を著しく傷つけ、中仏関係を損なった。この時期にパリ市議会がダライに「パリ名誉市民」の称号を授与するのは、西蔵人民を含む13億中国人民を再び激しく挑発し、ダライおよび「チベット独立」分子の気炎を一層助長する行為と思われるだけである。

 中国はフランス側に対し、ただちに効果的な措置を講じて、フランス側の誤った行いがもたらした悪質な影響を取り除き、「チベット独立」勢力による反中国分裂活動への容認と支持を止め、中国への内政干渉を止め、実際の行動によって中仏関係を守るよう要求する。(編集NA)


 「人民網日本語版」 2008年04月23日

http://www.people.ne.jp/a/36685ba6a307486682fe5b5331fb51c5

ダライ・ラマ14世:パリ名誉市民に承認 市議会賛成多数--反仏運動を刺激
 【パリ福井聡】パリのドラノエ市長は21日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と中国の人権活動家、胡佳氏(34)=今月3日、国家政権転覆扇動罪で実刑判決=の2人にパリ名誉市民の称号を授与するよう市議会に提案し、賛成多数で承認された。中国では先週来、仏系スーパー・カルフールでの不買運動など反仏感情が強まっており、称号授与は火に油を注ぐ形となる。

 ドラノエ市長は提案理由で、ダライ・ラマを「平和のチャンピオンで、民衆の対話のあくなき提唱者」と称賛し、「パリは、尊厳や自由や生命に関する基本的権利を守ろうとするチベットの人々への支援を示したい」と述べた。

 胡佳氏は「言論の自由」を訴えた末に有罪判決を受けたばかりで、チベット問題が紛糾する中、欧米諸国の関心を集めていた。同市長は、北京五輪の聖火が7日にパリを通過した際も市庁舎に「パリは世界のあらゆる人権を擁護する」と記した横断幕を掲げた。

毎日新聞 2008年4月22日 東京夕刊



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