駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

脳が多様ですから共同住宅はトラブルは宿命

2023年04月18日 | 世間一般

入り口の所に下水枡があって

そこに数センチの段差があります。

テナント物件で

そのまま募集して借りていただいた方がいますが

しばらくして

その段差が気になるから直してくれないか?

って言ってきました。

数センチの段差がありますが

その程度は支障が無い

って事でそのまま貸していますが

この方は

どうしても気になるようで

割と強めに言ってきました。

私が

下水の切り替えは大金がかかりますし

実害は想定できませんから

ずっとそのままで皆さん借りて頂いていますので

現状のままでお願いします。

って言うと

分かりました

と返してくれました。

最近人づてに聞きましたが

その事をずっと不満に思ってるようですね。

まぁしかし当たり前ですよね

勇気を出して自分の要望を伝えたのに

その希望が通らなかった訳ですから・・

ただ

私はそれはもちろん想定の範囲内です。

この方には

もっと色々話をしたかったのですが

あえて深入りせずに

単に拒否

これで終わりましたから

納得できないのも分かりますよね。

私がこの話に深入りしなかったのは

理由を説明すればするほど

軋轢が深まるからです。

どうして軋轢が深まるか?

って言うと

自分の人格を否定された

そんな風に勘違いされる可能性が高いのです。

この方が

下水の切り下げ工事を求めたのは

そこでお客様が転んで大けがをしたら

自分の責任になる

そう思い込んで不安になった訳ですが

まずここから間違いですよね。

テナントはたくさんありますし

その場所は他のお客様が出入りする共用部ですから

責任を問われるとしたら

大家か私たち管理会社です。

私たちは責任が問われる可能性もあるのに

何でそれを放置してるか?

と言うと

この程度で転倒すれば

その危険はそこいらじゅうにあるからです。

公道であっても

その程度の段差は無数にありますし

民間の店舗であっても普通に存在する程度です。

ですから

例え私たちがその段差を直したとしても

一歩そこから出れば

街には段差だらけ

ってのが分かってますから

私たちはその程度は許容範囲

そう思ってる訳です。

その方は

そこで転倒した人が自分を訴える

そこまで妄想が膨らんで心配になってる訳です。

これが分かってますから

あえて深入りしないのです。

妄想で色々不安になるとすれば

その不安は無数に湧いて来ますからね

その段差を直せば

必ず次の妄想が襲ってきます。

ですから

お客様ですが

詳しく説明する事無く

単に拒否

これだけで済ますのです。

ただ

拒否された方は不満が残りますからね。

それが分かってるから想定の範囲内

って事になるのです。

ただ

この細かい性格の人

悪いかと言うとそうではありません。

具体的に仕事の内容は言えませんが

この方はこの性格故に

お客様から信頼され

商売は大変上手く行っています。

温厚な方ですから

私も人間的に好感を持っています。

にも関らわらず

私はそのお客様に不満が残る対応しかできない

少し残念な気もしますが

実はこの問題は

私たちの仕事に限らず

普通の生活においても

ごそごそ存在しますから

是非意識して

余計なトラブルに発展しないように

しっかり意識したい物です。

このケースは

何が問題か?

と言えば

人間の脳の多様性に行きつきます。

まぁ脳の多様性と言うより

視点の多様性

って言った方が良いかもしれません。

人間見た目は同じでも

その視点は人間の数だけ存在する

こう思った方が良いかも知れません。

このお客様に関して言えば

普通の人が全く気にならない段差

これに焦点を当ててますから

それが大きく見えるのです。

この細かい所に視点を当てる傾向がある人

大体大きな視点を欠いています。

すこしズームアウトすれば

同じかそれ以上の段差は無数にあるのに

それが見えないのです

だから

些細な事が大きくなるのです。

このように

視点が細かい人

トラブルになり易いですね。

昔定期清掃を入れてるのに

何度も何度も苦情を言って来るお客様がいました。

敷地の中にゴミが散らかってる

まぁ散らかってると言っても

郵便受けから1枚だけ

チラシが落ちたままになってるとかそんな話です。

いちいちその程度で駆け付ける訳には行きませんからね

ですから

やんわりと

すぐには行けませんから

気になるようでしたら

近くに置いてあるゴミ箱に入れて貰えませんか?

って言うと

その都度激怒でしたね。

その方に取っては

小さなチラシ巨大な廃棄物に見えてますから

いくら説明しても納得してもらえませんでした。

結果退去通告が来ましたが

それで一安心だと思ってると

退去費用を出せ

なんて話まで発展しましたね。

大変困りました。

また別のお客様で

近所の住民で

毎日犬を散歩させてる人がいて

アパートの前の電柱でおしっこをかける

なんとかしてくれ

って話でしたので

一応張り紙をしましたが

それでも納得せずに

やっぱり退去して引っ越し費用を要求してきました。

これも

ペットのおしっこは

あっちこっちで起こっていて

敷地外の電柱にペットを散歩させる人がマナーを守らなかったとしても

私たちの管轄外ですから

やりようがない

って話をしましたが

納得しませんでした。

この方に関しては

アパートの電柱なんて

無視すれば良いのに

あえてそれを凝視して

尿まみれのばい菌だらけ

ってイメージが湧いて来たのです。

そんな感じで

視点が狭い人は

どうしてもトラブルになり易いのです。

ただ

視点が狭いと言えば

悪く聞こえますが

細かい所まで目が行く

って事でもありますからね。

こんな人が

普通の医者では見つからない小さなガンのような病巣を見つけたりしますから

名医

って言われたりするんですよね。

ですから

善悪では無く

脳の多様性の問題

私はそう思う事にしています。

だから

やんわりと言う訳です。

当社のアパートは築年数が経っていますから

お客様のように細かい所に注意が行く方には

向いて無いと思います

まあ私はやんわりですけどね

大体怒りますね。

かと言って他に言い方もありませんね。

脳が多様である以上

たくさんの人と接するこの仕事

トラブルから完全に開放される事はありません。

不動産の仕事をするのであれば

覚悟しましょう。

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2 コメント

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Unknown (ロコロコ)
2023-04-18 09:46:54
不動産アルアル、いや、もはや人アルアルですね。うちには「お犬様」の借家人さんがいますが、ハチが敷地内を飛んでいただけで、「犬がハチに刺されたら・・・」、ムカデを見かけただけで、「家の中にムカデは入ってきて、犬を刺したら・・・」。「それならこの物件は向いてないかもしれないので、そういう状況がおこらないような物件に移られたらどうですか?としか言いようがありません」と言うと、「それは出て行けということですか?(怒)」とエスカレート・・・「いや、そういう意味ではなく・・・」。まさにふうぅーです。いつも従業員(同業者)の方に書かれているので、もちろんそういう意味でも助かりますが、お客様の中にも読んでいられる方もおられると思いますので、「相手がどう思っているのか」という点でも、今回の内容も非常に意味があると感じましたので、返信させて頂きます。いつも有難うございます。
返信する
Unknown (はるぼ)
2023-04-18 19:30:02
確かにお客様も読んでいただいて自分の事を少し客観的に見た方が良いと思いますね。そうしないと何度引っ越してもトラブルだらけになりますから自分が大変な思いをするのです。
返信する

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