駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

完成が目的ではありません 意味を持つのは過程です。

2018年08月13日 | 人生一般
私が子供の頃は 
 
おもちゃは原則的に手作りでしたね。 
 
竹の筒で水鉄砲や紙鉄砲を作りましたし 
 
今にして思えば大変危険だったのですが 
 
弓矢も作りました 
 
矢の先には金属の板を切ってやすりで研いで鋭くした矢先を付けましたので 
 
明らかに殺傷能力がありました。 
 
危ないと言えば一番よく作った 
 
私たちがゴムカンと呼んでたパチンコですね。 
 
これも人に当たればもしかしたら命に関わるようなダメージを与えたかも知れません 
 
高い木の上に止まってる鳥を撃つ訳ですから 
 
強力でした。 
 
このパチンコだの水鉄砲だのは 
 
私が小学校の高学年になると 
 
お店で買えるようになりました。 
 
ただ 
 
一度お店でプラスチックの製品を買って遊んだら 
 
もうそれっきり興味は薄れて 
 
それ以来その遊びは卒業となりました。 
 
今になると 
 
どうして飽きてしまったのか 
 
それが良く分ります。 
 
当時は気づきませんでしたが 
 
実は私たちがパチンコだの水鉄砲だの遊びに夢中になったのは 
 
それを作る事が楽しかったからです。 
 
この過程無くしていきなり完成品を与えられても 
 
本当の楽しみは味わえない 
 
私はそう思っています。 
 
適当な木の枝を探す事から始めて 
 
一日かけて丁寧に作ったパチンコは 
 
私は夜になると胸に抱いて寝ました 
 
それだけ愛おしかった訳です。 
 
ところが今自分の孫を見てると 
 
高価なおもちゃを与えても 
 
すぐに飽きてしまいます。 
 
小さな子供でも完成品には本当の楽しさは無い 
 
これが見て取れます 
 
おもちゃには飽きますが 
 
砂遊びは延々と楽しみます 
 
山を作ったり穴を掘ったり 
 
この事が興味を継続させるのです。 
 
これは私たち人間の本能に根ざした根本的な喜び 
 
これを知る事ができます。 
 
この原理は子供のおもちゃだけの話しではありません。 
 
仕事も全く一緒です。 
 
私自身自分の人生を振り返ると 
 
家庭も会社もゼロから築き上げる 
 
これが一番苦しいし楽しかった 
 
そんな風に感じています。 
 
つまり 
 
おもちゃも作る苦労があって完成品を喜ぶのと一緒で 
 
会社も家庭も 
 
その作り上げる中で 
 
苦しいことがたくさんあるから 
 
出来上がった時の喜び 
 
これが手に入るのです。 
 
世の中には生まれながらにして親から譲り受けた莫大な資産がある 
 
なんて人は多いのですが 
 
そんな人達と接すると 
 
大半の人は私が魅力を感じる事はありません。 
 
人間そのものも 
 
辛い事苦しい事 
 
これを体験して魅力的仕上がるのであって 
 
それ無くして輝く事はない 
 
そんな風に思えます。 
 
そうやって人生観を持つと 
 
不動産の仕事は大変面白い仕事です 
 
人間を磨くには最高だと思います。 
 
思い通りにならない人間の心を相手に格闘して 
 
生活の糧を手に入れる訳ですが 
 
これを長年繰り返せば 
 
人間は自然に成長して行きます。 
 
当社の社員を見ても 
 
入社したては皆幼いのですが 
 
数年すれば別人になります。 
 
最近は皆私の心さえ見透かして 
 
あれこれ突っ込んできますから 
 
私自身息を抜く暇もありません。 
 
そろそろこの辺で休みたい 
 
なんて思う事もありますが 
 
それすら許しませんから 
 
最後まで走るしかありません。 
 
そんな環境から逃れられないのであれば 
 
もう楽しむしかありませんから 
 
未完成の会社を作り上げる楽しさ 
 
これを再度確認したりなんかしながら 
 
毎日過ごしてる訳です。 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする