窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

新年もよろしくお願いいたします!-戊戌はどんな年?

2017年12月29日 | ひろがるエコソフィー(古布作品集)


  本日12月29日を以て、ナカノ株式会社は2017年の営業を終了いたします。この1年も大変お世話になりました。新年は1月8日(月)より営業を開始いたします(一部工場を除く)。

  さて、今年もFRN(ファイバー・リサイクル・ネットワーク)様より、恒例となっている古布で作った来年の干支をいただきました。来年はもちろん、戌です。

  十干十二支でいうと、2018年は戊戌(つちのえいぬ)になります。古代中国の五行思想では、「戊」は陽の土、「戌」も陽の土を意味します。つまり陽と陽が重なり合う「比和」と呼ばれる関係にあります。

  陽に陽が重なるといかにも良いことずくめのように思われるのですが、「比和」は良いことも悪いことも、いずれも強化してしまう関係にあるそうです。

  また「戊」の字は「茂」に通じ、草木が生い茂る様を表しています。一方、「戌」の字は良く似ていますが、間に「一」が入っていることから意味としては全く逆の「草木を刈り取る様、または枯れる様」を表しています。即ち、繁栄と滅亡が混在する、非常に不安定な状態と見ることもできます。元々、陰陽五行の思想では、陽の過剰は衰退の始まりであるので好ましいものではなく、人の心の隙間に生じる驕りを戒めています。

  思い返してみますと、2017年は「丁酉」で成熟と新しいものが生まれる予兆の年でもあました。2018年は2017年に蒔いた種が芽吹き成長する年と言えるのかもしれません。しかし芽吹いたばかりのときはまだ弱々しく、しっかりと根付いた本物にはなっていません。油断して手を抜いたり、事を急くあまり育てなければならないものを刈り取ってしまえば、せっかくの芽を枯らしてしまうことにもなりかねません。

  2018年は、新旧の陽の気が入り交じり、大きなエネルギーを秘めつつ、不安定さも内包した年ということが言えそうです。

  新年も旧倍のご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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