窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

第21回燮会(やわらぎ会)に参加しました

2015年04月12日 | 交渉アナリスト関係


  4月11日、NPO法人日本交渉協会の第21回燮会に参加してきました。

  今回は交渉アナリスト1級会員で女優・金融アナリストの三井智映子さんより、「投資に用いる交渉術」と題してお話いただきました。

  三井さんは大学入学と同時に芸能活動を開始。その後独立され、ご自身と当時所属していた劇団の営業をやってこられました。そうした経験の中で、交渉理論は判断の方向を確定させたり、実際の交渉を組み立てたりする上で役に立ったそうです。現在は、芸能活動を継続しつつ、金融アナリストとしてご活躍の場を広げておられます。

  今回のテーマである交渉理論と株式投資の接点ですが、投資行動も利益を上げるという目的があり、入手可能な複数の情報に自身の分析と判断を加え、不確定な株価の動きを予測するという点において、交渉と似た性質を持っていると言えます。

  とりわけ交渉において判断の障害となるさまざまな認知バイアスは、容易に想像されるように、株式の投資判断においても障害となります。認知バイアスは無意識の作用であるだけに、高度な自制能力と客観的視点を備えていなければ、それと認識することさえ難しい厄介な代物です。しかも、その障害による被害は時に無視できないほど甚大なものとなり得ます。その点において、交渉理論を学ぶことで自身に作用しうる様々な認知バイアスの可能性を認識しておくことは、交渉のみならず投資においても極めて重要なことだと言えるでしょう。



  三井さんは金融アナリストであると同時に女優でもあるという異色の経歴をお持ちですので、お話の中には投資だけでなくしばしば長い芸能活動のご経験で得られた知見が登場し、株式投資への関心の有無を問わず、非常に興味深い内容でした。投資も芸能界も、良くも悪くも極めて人間的な世界だと思います。その極めて人間的な環境の中で活動してこられた三井さんの視点は、交渉理論の実践性に強い説得力がありました。

  また、株式投資について僕自身は全くの門外漢なのですが、政治経済をより知る切欠としての投資というのも、想像以上に深いものがあり感心しました。

  ご興味がおありの方は、三井さんが本を出されていますので、ぜひご一読ください。

ゼロからはじめる株式投資入門 最強アナリスト軍団に学ぶ
クリエーター情報なし
講談社


繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2015年3月アクセスランキング | トップ | 第57回YMSを開催しました »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

交渉アナリスト関係」カテゴリの最新記事