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もう10年以上ぶりぐらいになると思うのですが、ウィスキーを覚えたての頃に足繁く通い、色々と教えていただいたヘルムズデールに行ってきました。店内のレイアウトは変わっていましたが、スコットランドを思わせる木目調の落ち着いた店内と楽しみにしていた定番のマッシュルームフライ(冒頭写真)は健在でした。ほのかなシガーの香りと共に実に懐かしい心地です。
この日はシェリー系で限られた時間をゆっくりしたい気分だったので、オーナーの村澤さんにその系統でまとめていただきました。
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まずシェリー系と言えば、ドロナック。グレンドロナック1993・23年・ザ・シェリーバット・ウィスキーフープ。オロロソ・シェリー樽による熟成。シェリーについては6年前の記事で少し触れていますので、そちらをご覧ください。
何と最後の1杯だったのですが、劣化もなく濃厚なビターチョコレートのような味わいは、55.1度という度数を感じさせず、ほとんどデザートのよう。
因みにウィスキーフープというのは、2014年に結成されたウィスキーの愛好家団体で、村澤さんも幹事を務めていらっしゃいます。
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続いてジ・アラン・プライベートカスク・14年・ウィスキーフープ。今回の中ではイチ押し。程よいシェリー香と樽由来のビターなバランス、そこに潮の香りが加わりまさに塩チョコレート。先ほどのドロナックほど強烈なシェリー香を主張しないものの、このバランスの良さは逸品。「ああ、美味しいなあ」と全身の力が抜け、椅子にもたれかかるよう。
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後半はシェリー樽から切替え。アデルフィ・クライヌリッシュ1996・19年・オールドカスクストレングス。このブログでも何度か登場しているクライヌリッシュは僕の大好きなウィスキーの一つ。こちらはバーボンホグスヘッド樽で熟成させ、新樽でフィニッシュさせています。黄金色、滑らかで蜂蜜のような甘さと柑橘系の香り。リンクウッドと似た系統です。今回を食後のデザートに例えれば、チョコレートブラウニーにレモンピールが加わった感じです。
【過去にクライヌリッシュが登場した記事】
バー・ウーバンギャアー(2017年)
Bar Acuarium(2013年)
BAR KEITH(2007年)
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そして最後はグレンファークラス1977‐2015・38年・ウィスキーフープ。以前、ファークラス105を持っていたことからシェリー系のイメージが強いですが、こちらはプレーンカスク(スコッチ・ウイスキーの熟成に1度使用した再々使用以降の樽)になります。度数は47.1度とこれまでの中では低い方なので、締めるにはちょうど良いです。こちらも滑らかで淡い柑橘系とバニラの香り。蜂蜜のような甘みがあって余韻も長く味わい深いウィスキーでした。
やはりここは何とも言えず居心地が良いです。
ヘルムズデール
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東京都港区南青山7-13-12
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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