ウエスは大抵の場合一般の家庭から回収された衣料の中からウエスに適したものを選び出して作られます。選び出されるのは一言でいえば「綿素材」ということになりますが、具体的な衣料の種類で申し上げますと、Tシャツ、肌着、シーツ、Yシャツ、ブラウス、ポロシャツ、パジャマ、エプロン、浴衣、綿スカート、綿ズボンなどになります。これらを前回申し上げた素材、色、厚みなどによってさらに細かく仕分けするのです。このようにして選び出された衣料や布をわたしたちは「ウエス原料」と呼んでいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/e9/b1b223667651cf0306881f364546b970.jpg)
加えてウエス原料はただこうした衣料や布を分ければ良いというのでなく、第二回でお話したように水や油の吸収性に優れる「何度も洗濯を繰り返されたもの」である必要があります。例えばおろしたてのTシャツでもウエスらしきものは作れますが、決して良いウエスとはなりません。吸収性の悪いウエスでは何度も拭かなければならないので作業効率が低下する上、使用量も多くなってしまうからです。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ny_kimono_m.gif)
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