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新横浜駅~本厚木駅・田村車庫線乗車

2006年11月19日 | Weblog
17日に神奈川中央交通によって開業された表記路線、気になってしょうがないので早速乗ってみた。就職活動?それよりも先にやるべきことがある。じゃないと始まるものも始められない。

当初予定の10:05新横浜発のバスにはバイトの関係で乗り遅れ、次の12:25発に乗ることに。12:10過ぎに新横浜駅4番線に行くと、少し後ろの降車場にすでに車両は待機している。本厚木駅11:00発の折り返し便だが、どうやら順調に着いたようである。4番乗り場は市営の一般路線と共用のため、12:15発の仲町台駅行きが出たあとの入線。それでも寒い中10分前の乗車はありがたい。乗るときに回数券を1冊と、田村車庫までの差額200円の計2000円を運転士に支払う。この運転士のほかに、もう一人乗務員が乗車している。開業後すぐとあってのことだろう。

どうせ乗らないだろう、と思った予想は悲しくも外れてしまい、自分ともう一人が乗ったのみ。しかもどこかで見覚えのある・・・。正解だとしたら、一般利用はゼロということになるのだが。乗客2名、乗務員2名の合コン状態で本厚木へ向かうことになった。

車両は元秦野営業所で日立情報線で使われていたはずの日産ディーゼルワンロマ。空港線の新設時には新車を投入した同社だが、今回は使いまわしの運用。コスト削減だろうか。

出発後すぐに、どうやら右折と左折、どちらの道を行こうか二人の乗務員は考えている様子。二経路あるのだろうか。運転していない乗務員が「あとはお任せで」と言うと、ハンドルをにぎる乗務員は左折を選択。環状二号線を走り、保土ヶ谷バイパスに入っていった。運転しながら乗務員は各種案内と自己紹介をするが、なかなか丁寧な接客で感じがよい。

保土ヶ谷バイパスは順調に走り、横浜町田から東名高速にあがる。ここまで30分。道半ばといったところか。東名高速も順調。JR東海バスの東名ライナーが対向して行き、同じくだり方面では横浜駅発の河口湖行き富士急行バスと並走した。半数ほどの席が埋まっており、曜日と時間が半端なだけになかなか好調なのかもしれない。厚木ICまで10分少々であった。一般路線で使われていたとはいえ、日産のエンジンは坂道にも屈することなく力強く走ってくれた。高速に入るときも出るときもETCは使わず「2番の路線で」と現金で払っている。

ここからは一般道。厚木アクストに、降車客はいないと分かっていながらもいったん構内に入り立ち寄る。さらに少し本厚木駅に13:25に到着。10分の早着である。ここで一人下車、ということで本厚木~田村車庫までは貸切状態。終点までも順調に走り、13:40には到着。「お疲れ様でした」と声をかけてくれた乗務員たちはそのまま車を奥の車庫まで持って行ったようだ。

なつかしの田村車庫。平塚在住時代はここから羽田空港行きに乗ったものだ。時はたち、いまは立派な待合室までできていた。

本厚木駅まで近くの相模神田からバスに乗る。せっかくだから、と携帯のリアルタイム情報で検索すると待ち時間ゼロの表示、なるほど確かにバスはすぐにやってきたのだ。なかなかの優れものである。30分弱で本厚木駅到着。ここもなつかしの地である。昔はよく遊びに来ていた。ざっと見た限り、ほとんど変化はないように感じた。時間があったので、空港行き乗り場に行ってみる。ちょうど羽田と成田の改札をしているところであったが、どちらも20名近い乗り、時間帯からするとなかなかの乗りではないだろうか。空港へ行く足としてすっかり定着しているようだ。羽田から到着した京急バスも7~8割の座席が埋まっていた。

喫茶店で一服し、家路につくため、15:55発新横浜駅行きを待つ。乗り場は南口で、一般路線バスとは少し離れたところに停留所はあった。屋根がないのは残念
。早急な改善が望まれる。バスは50分頃に姿を現し、路駐をどかしながらぴったりとバス停につける。あら、来たときと同じ乗務員だ。車両もおんなじ。本厚木駅から自分を含め3名の乗車。定刻に出発し、厚木アクストを経由する。立派なオフィスがあるが、休日のためかひっそりとしていた。ここでの乗車はなく、通過。平日ならビジネス客を取り込めそうである。バスはすぐに東名高速に乗る。料金所の表示に横浜町田まで11キロ渋滞、25分と書かれている。行楽帰りの車だろうか。

表示どおり、料金所を抜けるとすぐに渋滞。本線もびっちり詰まっており、のろのろ運転。高速に入り、行きと同じく乗務員より案内放送が入る。ただ渋滞については何も触れられない。一番後ろに座ったため、心地よいエンジン音と振動がじかに伝わり眠気を引き出され、つい寝てしまう。気づくと渋滞は解消されており、ご機嫌そうにバスは走っている。高速を降りたと思ったら行きとは違って横浜青葉IC。やはり2経路あるようだが、使い分けは道路状況によるものだろうか。一般道を走るが、あたりが暗い上、この辺の土地勘はまったくないため、どこを走っているのか全く分からない。外は雨が強く降っており、交通量も多い。一応流れてはいるが、随所で信号にかかり思うように前に進まない。加速もやや重そうで、乗っているほうも少し疲れてしまうほど。

結局10分遅れの17:15、新横浜駅到着となった。このバスは27発で折り返すはず。つかの間の休息だ。

東名11キロの渋滞、日曜の夕方、雨、さらに近くに大きなショッピングセンター開業と、条件としては最悪に近い状態で10分の遅延で収まったのなら、意外と定時性は期待できるのかもしれない。もっとも東名がもっと混めば話は別で、往路の保土ヶ谷バイパスも爆弾を抱えている。しかし、より定時が求められる羽田、成田線も東名、保土ヶ谷バイパスを通る中、前述の通り、それなりの客の支持を得ているようで、新横浜線もそれほど危惧することはないのかもしれない。

それにしても、開業後数日であっても乗車人数が数名であっては少々物足りない感じがする。本厚木発着のバスの前面に垂れ幕で告知はされているが、認知度はいかほどだろうか。新横浜ではバス停に本厚木の文字があるだけで、控えめな存在となっている。多くの人が知れば、乗らなくはない路線ではあるかもしれない。特に厚木アクストはビジネスの需要が大きいだろう。また旭町4丁目バス停近くにはソニーもある。田村車庫にしてもP&Rが実施されており、付近住民のマイカー+新横浜直通という経路の需要を取り込めなくもないだろう。

新横浜。アリーナなどでイベントが無い限り、新幹線という要素しか吸引力のない駅である、といっては失礼だろうが、新横浜発着の高速バス路線の行く道は、いかに新横浜発新幹線を利用するビジネスや観光へ出かける地元住民に、”必ず座れて乗り換えなし”の交通手段として受け入れてもらえるか、厚木アクストへ訪れるビジネス客を新横浜から取り込めるのか、に大いにかかってこよう。

往路、新横浜発車待機中、運転士にこの路線に関して質問してくる人が2人いた。一人は平塚競輪場へ行くには便利かもね、といっていた。決して注目度は低くないのかもしれない。まだまだ開業数日、人の動きの多くなる冬休みなども含め、これからも目が離せない路線であるし、今後の新横浜発着路線の拡充が期待されるところである。

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