BUZ LIFE

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つくばエクスプレス乗車

2005年12月09日 | Weblog
6:50、横浜駅。「6:59 4ドア10両」との電光表示板を見て、目の前に到着済みの予定より2本早い6:51の3ドア11両編成の東海道線に乗り込むことにした。やはり始まりは「湘南電車」じゃないと盛り上がらない。

まだ通勤ラッシュ前というこの時間帯、もちろん横浜駅から座ることはできなかったが、それでも車内は不快になるほどの混雑振りではなく、東京駅まで約30分弱、本を読んで割りとゆったりと過ごすことができた。東京駅に到着し、すぐに京浜東北線に乗り換え。こちらも大きな混雑はなく、座ることができた。そして乗ること7分、「秋葉原駅」に到着。まだ7:30分くらい。こんな時間に秋葉原、決して萌え系グッズを買いに朝一で並びに来たわけではない。もちろん電気街・アニメ街として数多くの「ヲタ」を魅了する秋葉原だが、もうひとつ秋葉原はもうひとつ重要な街として機能している。今年8月24日に万を期して開業した「つくばエクスプレス(以下TX)」の東京側始発駅となっているのだ。別に鉄道が好き、というわけではないが、前々からかなり気になる存在ではあって、いつか乗ってやろうと企んでいた。今日たまたまバイトの関係でこの「TX」に乗る機会を得たので、そのときの模様をブログの格好の題材とする。
 
秋葉原に到着、それほど降りる客もいない。TXに乗り換えるため、案内表示を探すが・・・やっとみつけたそれは非常に小さい字で書かれ、明らかに後からとってつけた、といった感じ。危うく別の階段を使うところであった。いくら会社が違うとはいえ、案内表示くらいはしっかり掲げていただきたいものである。階段をくだり、「つくばエクスプレス」の案内に従い、改札を出る。乗り換え専用の改札があるわけではなく、いったん必ず外に出なくてはならない。まだ起ききらない街、秋葉原を尻目に、TXの改札めざし、エスカレータをくだっていく。いったん改札機を通り越して券売機を発見。人の動線として少し面倒くさい位置関係。券売機は、いつも使っている東急線のそれと非常によく似通っていた。おそらくはメーカーが同じなのだろう。そして、東急にはない4桁のボタン「1150」を押してつくばまでの券を購入。なんとなく領収書も発行。

改札機を通りさらに下る。結構地下深い。「TX」とは果たしてどんな乗り物なのか、だんだん胸が高鳴ってきた。ホームに降り立つとちょうど各停の守谷ゆきが出発していった。これがTXか・・・!なんのことはない、普通の電車であった。当たり前か。ホームは島状のものがひとつだけ。エスカレータなどがあり、決して広いとはいえない。7:36の快速「つくば」行きもあったのだが、これではつくばに早く着きすぎるゆえひとつあと7:47の区間快速「つくば」ゆきを待つことにする。快速出発。がらがら。ホームに降り立ってから、何本かつくばや守谷からのTXが到着。結構満員の乗客で埋まっている。すっかり沿線の通勤、通学の足となっているようだ。7:36折り返しのTXは快速としてつくばから到着。こちらも満員。降車が完了すると車内清掃が行われることなく、すぐに乗車開始となる。ちなみにTXのホームにはすべてホームドアが設置されていた。TXはワンマン運行のため当然の設備であるが、安全上ほかのJRや私鉄への波及が期待される。

予習どおり、6両あるうちの真ん中、クロスシートの4号車に乗り込む。進行方向窓側を難なく確保。やはりこの席じゃないとね。車内はまだきれい。そしてこのクロスシート、なかなかの広さ。対面に相手が座っても狭さは感じない。発車ベルが鳴り、ホームの係員も電車が出ることを告げ、ドアが閉まる。車内はすいていて、自分のクロスシートには誰もいない。ついに「つくば」に向けTXが静かに動き出した。自動放送で日本語と英語で停車駅などの案内が入る。区間快速とはいっても秋葉原でてから新御徒町、浅草と結構こまめに停車していく。これらの駅からもぼちぼち乗車があった。そして北千住。常磐線や東京メトロ各線が集うターミナル駅だが、ここからはさすがに降車は少ないもののそれなりの乗車がある。駅自体は高架化されておりこれより先TXは高架部分を走ることになる。

八潮、三郷中央と停車するが、乗客の乗降は少ない。駅前を見てみると納得できる。なにもないのだ。きれいな立派な駅舎はあってもそのまわりには住宅やショッピングセンターらしきものはまだ見当たらない。正確には建設中、という感じだが、それにしてもとても人が多くすんでいる地域とは思えない。駅の周りにはまだTX開業前からあったような、なにやら用途のわからない建物があるだけである。TX沿線の開発は遅れていると聞いたことがある。今後の開発が大いに期待されるところであろう。途中流山おおたかの森で先に秋葉原を出発していた各停と連絡する。各停からの客なのだろうか、この駅からは結構な乗車があり、ここで初めて立ち席がでる。やはりサラリーマンが多く、老若男女かたよることない客層。守谷に停車。ここが各停の終着駅となる。つくばまで行くのは区間快速・快速のみであり、概ね一時間に3~4本程度がつくばまで乗り入れている。本数としてはまずまずといったところか。

守谷を出るとみらい平、みどりの・・・と進んでいくが、朝早いのと、電車の心地よい揺れのせいで睡魔に襲われる。しかと外の景色を眺めておこうと思ったが、車窓にうつるのは田舎の風景ばかりで、あまり変化がない。ついに万博記念公園や研究学園の駅に気づくことなく、終着つくば駅に到着していた。非常に快適な旅であった。新しい乗り物に乗れ、大満足。

秋葉原駅をでて52分。快速だと45分。ここはもう東京でも神奈川でもない「茨城県」。正直「速い」の一言。沿線住民からはさぞ待望された鉄道であったことだろう。このつくばの地域はいままで東京からの足は道路事情に左右されやすい高速バスに頼っており、電車で行くにしてもかならず乗り換えを要し、さらに駅から路線バスと便が非常に悪かった。いわゆる「陸の孤島」となっていた。TXの開業により、一気に東京が近くなった。逆に茨城が近くなった。人の流れが様々な方向、地点で変わったことと思う。沿線開発などこれからまだまだ様変わりが予想されるTXだが、その開業だけでも多方面に相当なインパクトをもたらしたことに違いない。今後もしばらくは目が離せなさそうである。


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