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毎度ご乗車ありがとうございます。

つくば~東京駅高速バス『メガライナー』乗車

2005年12月11日 | Weblog
つくばで仕事を終え、解放されたのは21:10。ほぼ予定通り。ここから横浜の自宅まで帰るが、往路はつくばエクスプレスできたため、同じ経路で帰っては脳がない、ということで復路は東京駅まで高速バスで帰ることにする。時刻はあらかじめ調べてある。つくば発は朝5時の始発からから夜22時の最終まで毎時00分、20分、40分の20分間隔と非常に分かりやすいダイヤ設定。21:20分発も間に合ったが、時刻表曰く21:40発はJRバス関東による『メガライナー』で運行とのこと。

『メガライナー』・・・!!つくば~東京駅間を走る一部の車両はこのメガライナーによる運行、果たしてそのメガライナーとは、名前から想像できる通り全長15メートル、総二階建ての巨大バスなのである。通常のバスは法規上最長12mが限界、それを3メートルもオーバーし、さらに2階建て。定員はなんと84名。つくば~東京の通常のバスの定員は42名だから軽く2倍。その輸送力ははかりしれない。日本では製造されていないのでエンジンはベンツ、ボディはネオプランというドイツからの輸入車。その価格は・・・家が一軒ゆうに建つという。12メートルの制限を越す特殊車両であるため、通行できる道路は限られていて、つくば~東京間のみでしか走れない。この巨大バスを走らせるため、運行バス会社であるJRバス関東は関係各省庁との調整にかなりの時間を要したらしい。そのために車両自体は輸入されていたが、実際の運行は(たしか)1年以上遅れるという苦渋を味わっている。しかし、”違法”な巨大バスは、ついに運行を開始するにいたったのである。

少し待ってもこのメガライナーに乗る価値は十分ありそうである。20分の関東鉄道担当のバスを見送る。客は5名ほど・・・。つくばエクスプレス(以下TX)開業の影響をまともに受けている格好だ。

TXが開業するまで、つまり今年の8月23日まで、つくば~東京間の交通手段は高速バスが担っていた。電車では時間、費用とも余計にかかっていたので高速バスバスの需要はとても大きかった。その繁盛な需要に応えるため、この路線は朝夕10分間隔、日中でも12分ヘッドと多頻度な運行を行っていた、全国でも有数なドル箱路線であった。東京駅のつくば行き乗り場は終日混雑し、定刻前にバスが満席になるということもしゅっちゅうであり、上記メガライナーを導入するにふさわしい路線であった。しかし・・・。TX開業直後は運行本数を減らさず、堂々の対抗精神を見せたが、ついに11月1日に時刻改正、終日20分ヘッドと大減便。致し方ないだろう。時間帯によっては客が半数以下に減ったという。”専用のレール”を走り、定時での運行が可能な電車に客が流れるのは至極当然の事である。

21:40分発もそれほど混まないだろう、と思ったが一応10分以上前に乗り場に並ぶ。げっ、なんと2人も先客。これでは2階の一番前が危ぶまれる・・・と思った直後、その2人は、列から外れ去っていった。どうやら携帯で検索しTXのほうが早いということを知ったようだ。先頭に並ぶ事ができたが、少し複雑な気分。隣の6番線にもJRバス関東が止まっている。どうやら開業間もない21:30発大阪行き夜行高速バスのようだ。偶然だろうか、車両がメガライナーと同じメーカー。長短が違うだけであとはほぼ同じつくり。こちらもあまり客はいないようで定刻に大阪へ向け出発していった。

そして、この出発を後ろで待ち構えていたメガライナーが動き、東京駅ゆきとして入線してきた。デカイ!目の前でみるとそのでかさがさらに実感として伝わる。あらかじめ買っておいた乗車券を運転士に渡し、2階へ。余裕で一番前に座る事ができた。やはり二階建てバスだからこの席に座らないと。それにしても、車内も広い。2階建てのため、国産のそれよりも高いとはいえ、天井が非常に低いが、前後にずらっと座席が並んでいる。一番後ろがはるかかなたに思える。21:40分発東京駅行きです・・。と運転士による肉声の案内が入る。

外を見ると、バス停に次発22時最終のメガライナーの運転士が時刻表を眺めている。本当に複雑な思いだろう。ついこの間までは自分の運転が東京~つくばの人の流れを支えてきた。しかもメガライナーで。それなりの「誇り」というものがあったに違いない。数字が少なくなった時刻表をみて何を思っているのだろう・・・。以前メガライナーの運転士と直接話をしたことがある。「メガライナー乗りに来いよ」その声には自信と誇りとに満ちていた。このことが思い起こされ、自分も考えさせられた。

定刻21:40分。結局つくば駅から乗り込んだのは10名前後。定員84名の車内がさびしい。とびらが閉まり、この巨大な「メガライナー」はゆっくりと動き出した。非常に重そうである。自動放送と運転士による案内を聞きながら、つくば駅を後にする。

常磐道まで一般道路を走行。交通量が多い。一般車の中をわがメガライナーはゆっくりと堂々と進む。交差点では大きく右折。15メートルという巨体でもなかなかうまく曲がれるものである。車線変更もお手の物。しかしやはり加速は非常に遅い。途中数箇所のバス停で客を拾うが、結構な乗車があり、最終的に総勢20数名で一路東京をめざすことになった。

桜土浦ICから常磐道へ。どんな走りをみせるかと思ったら、ものすごいパワー、この巨大なバスはなめらかな加速でいっきに高速走行。瞬く間に高速道路の一員となる。さすがはベンツのエンジンである。本当にすごい馬力。坂道でも減速することなく、余裕の走り。市街地でこそその威力を発揮できなかったが、高速では乗っているこちらも楽しくなってくるほど、快適な走行。・・・つづく

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1 コメント

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あのぉ (Mr.Guitarist!)
2005-12-12 22:59:39
全部読む気しないんで要約してくれませんか?
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