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水上貴央弁護士のことば!

2016-07-07 00:43:32 | 日記

          
参院選、改憲勢力3分の2迫る  自民単独過半数も視野 
終盤情勢 2016/7/5 23:02 日本経済新聞 電子版 

以下は、フェースブックやブログ、ツイッターで拡散されている水上貴央弁護士の
フェースブックの文章です。
(僕は昨日、友人からのメールで知り、今日は孫崎亨さんのブログでも拡散希望と。
水上弁護士については上記をクリックして頂くと、所属弁護士事務所HPの略歴紹介
が記載されています。)
 
「 ー最近の自民党もずいぶんむちゃくちゃやっているけど、民進党もどうも信用できないし一枚岩じゃないっぽいし、
 共産党ってこわーい。
 イギリスのEU離脱とか、国際情勢も不安定だし、こういう時はやっぱりなんだかんだ安定
 を求めたいし、与党に入れとこうかしらー


っていうひとって、結構多いんじゃないかと思います。
普通の感覚だと思います。
 
そういう人にお伝えしたい。
  
1 安定を求めるなら、その選択肢は間違いです。
今回政権与党に勝たせたら、憲法を憲法じゃないものに変えられる、という激変中の激変が生じる可能性が、
無視できない大きな可能性として存在します。

 
2 今回、あなたが野党に入れて、野党が勝っても、政権交代は起きません。そもそも衆議院選挙じゃない
ですから、政権選択の選挙ではありません。当然、経済政策等が劇的に変わることはありません。むしろ、
たいした変化は起きないのです。

 
3 民進党が信用できなくても、共産党が怖くても(私は実際どうなのかは知りませんが)、そんなことは
はっきり言ってどうでもいいのです。彼らが今回ちょっと勝ったって、どうせ与党になるわけではないので
すから。いま重要なことは、現在の政権与党を今回勝たせたら、日本が立憲民主主義の国でなくなるか
もしれないということです。

 
4 わかりやすくデフォルメして言えば、あなたが共産党に投票しても日本が共産主義の国になる可能性
はゼロですが、あなたが自民党その他の改憲勢力と言われる人たちに投票すると、日本が立憲民主主義
の国でなくなる可能性が、現実的危険として生じます。

 
5 今回野党が勝つとどうなるか、その場合の変化は、むしろ自民党の中に生じます。自民党の中で、
本当はあんな改憲草案は憲法じゃないよねと思っている人たち。日本は、分厚い中間層をしっかりと回復
させながら内需主導の経済を確立し、自由で民主的な国としてしっかり国際社会の信頼を確保していか
ないとね、と思っている人たちが、ついに意見を言い始めます。

 
6 あなたが信頼し、国際情勢が不安定な時には安定感を求めて応援したいと思う自民党って、むしろ、
そっちの人たちじゃないですか?あなたが今の自民党に投票することって、そういう懐の深い保守政党
だった自民党の息の根を止めることになりませんか?

 
7 ちまたで、今回ばかりは野党に、という声が出始めているのは、つまりそういうことです。今回ばかりは
「新しい判断」が必要です。

 
8 もちろん、投票行動は、それぞれの判断です。ただ、少なくとも、選挙には行きましょう!絶対に行きましょう!
          
「私は絶対に改憲は認められないという話はしていません。憲法には改正手続きが定められていますから、
熟議のうえで、適切な改憲はなされる場合があり得ます。

ただし、今回の自民党の改憲草案(これは政権与党による最新の明文の改憲草案ですから、政権与党の
憲法観であると理解して当然です)は、あれ、立憲主義的な意味で、憲法ではないです。
 
表現の自由などにわざわざ制限規定を入れ、国民に憲法尊重義務を課し、それ以外にも、家族仲良く
みたいな道徳規範を含め、義務を課しまくるような法は、憲法ではないのです。
 
憲法というのは、国民がもともと当然に持っている人権を国として確認し、ときの為政者や多数派の横暴に
ブレーキをかけるものであって、国家のために国民の義務を規定するものではそもそもないからです。
 
ですから、今回の争点は、改憲ではありません。
憲法を破壊し憲法でないものにするか、立憲民主主義の国で居続けるかどうか、です。

私は、いろいろ考えた結果、現行憲法は変えなくても十分に国民の利益を守れると考えていますが、
しかし別に、立憲主義、民主主義の枠組みの中で、憲法の改正を議論するというのなら、堂々と
それに応じたいと思います。
それこそ、憲法第9条の改憲の議論とか、正面からすればいいと思っています。議論自体を圧殺する必要
はありません。
 
しかし、憲法を破壊するという提案に、対案を出す必要はありません。
 
今回の選挙の争点は、改憲ではなく、立憲民主主義の国で居続けるかどうか、です。」
           



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