予備弦として買い増しした改良弦が私の感覚と合わないので
作成者に仕上がりを確認してもらうため、待ち合せました。
試射の結果、圧縮度が増して繊維が凝縮し細くなっていることから
反発の返りが速くなっており、作品としての仕上がりに問題はなくて。
私が現在、射を修正中のため1射ごとの差異が現れてのことらしい。
初期作は、ある程度の幅を受け止められる「遊び」があるけれど、
改良版は高機能な分、より精度の高い再現性が求められるみたい。
合うのは断然、初期作だけど。もう材料が手に入らないとのこと。
改良版に合わせて自分の腕を上げるしかないけれど、なかなかに
やりがいのある修練を積まなきゃいけないってことね・・・。
まぁ、耐久性のある弦だから、しばらくは射の修正に専念します。
そんなふうに検証しあった後、最後にT君が漏らした言葉が今日のハイライト。
「弓力以上に矢飛びがよくて、すごく冴えのある弓ですね」
25年前という遥か昔に購入したとは思えない、現役バリバリの愛弓。
手にした当初から「えらい、はねっかえりやなー」と感じるほどに
反発力があるというか、勢いのある元気な弓という印象でしたが。
私の気のせいじゃなくて、第三者にもそう感じられたことがすごく嬉しかった。