矢取りから帰ってくる途中、ふっと甘い香りがしました。
「あ、キンモクセイ・・・?」
道場の脇にある金木犀が、見事な花をつけていました。
この季節が巡ってきたんだなぁって、秋の深まりにしみじみします。
花や香りを愛でる心は、日本的で情緒があるなぁって思う。
金木犀の香りを嗅ぐと、思い出す人がいる。
今は遠くにいるから、懐かしさや親しみがわいて、あったかい気持ちになる。
元気かな。
がんばってるかな。
季節を感じる花や香りによって、誰かを思い出す。
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古今東西に通じる
“あはれ” ってやつでしょうか。
古今和歌集より
(伊勢物語にも引用あり)
五月待つ 花橘の 香をかげば 昔の人の 袖の香ぞする
川端康成 「花」より
(有川浩 「植物図鑑」にも引用あり)
別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。
なんだかロマンチックで、情緒があると思いませんか?
幸い、連絡ツールが様々に発達した現代を生きておりますので、
季節の便りを送って、近況をうかがってみようかな。