旅人

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あと 何回行けるかな~

青春の終わった日

2008-10-22 | 私の本棚
”青春の終わった日”  清水真砂子 著

現在 児童文学者・青山学院女子短期大学教授の 著者は1941年 北朝鮮で生まれ 
ご両親と兄弟7人で 静岡に引き上げてこられた方です。ご本人はその時 4歳でした。
7人兄弟の中 父の虚脱の中で、一家の柱 長兄のイライラ・長姉の気配り・・
様々な性格の兄弟の中で 3女・6人目の子として存在した著者の幼年時代・
中学高校時代・大学時代を思い返しながら、成長の過程での 
家族との係わり合い・各時代の悩み・迷い・喜びを思い返しながら、書かれています。
私の成長期と重なる時代も有って、その時代の空気・映画・読み物・・
懐かしい部分が多く有りました。
家の中の躾の様子も 当時 何処も同じであった事が解かって面白く読みました。
悩み・否定の人生を生きた著者は、27歳の夏 ある日突然 解放された自分を
発見し ”これで自分の青春が終わった”と著者は自覚し、心の落ち着き得ました。 

読後 特に感じたのは 著者の家族に対する愛の深さでした。