嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

シャボン玉のようにはじけて消える僕達だから。

2017年07月20日 17時48分20秒 | 詩に近いもの
言葉が宙を降りて来た時
誰もが紙とペンを持っているとは限らない

訪れた言葉はシャボン玉のように消える
それを書き留めるためのキャンバスは
どこに広げたらいいのだろう
誰の許可が要るだろう
誰でもいい
見てくれた人が許可するのだから。

美しい景色が人を感動させるとき
詩的な風景は心象風景に明るい影を落とす
刻まれた風景が希望となりうるなら、
自然はもちろん、絶望の光を併せ持っている

人の心にある闇は、
何によって映し出された闇だろうか?
他者に映し出されるなら、自己は闇だ。
眩しいほど美しい人に会ったなら、
その瞬間に僕は汚れへと変わる。
エゴとはきっとそういうものだ。
そういう類の自然な発露が、【欲】と名付けられて何かへと昇華する。

君は僕を見た。
僕は君を見た。

それだけの現象から
人は大事な意味を見つけ出す
大事な風景を思い出す
大切な未来の風景
在り来たりな過去の風景
僕を輝かす風景
君を輝かす景色の煌めき

瞬くような刹那の中に
君は君の気持ちを思い出す
その想いに応えたくて
僕は心象風景を創り出す
創られた気持ち
創られた感情
偽物の気持ち
本物の景色
僕はどこに居るのか。
君の現実の中か
僕の現実の中か
君が見ている現実を僕と呼ぶ
僕が見ている現実を君と名付ける
それはとても不平等なくらい、君が含まれているだけの景色
ただ、美しいだけの景色。

僕は君の嘘なんだろうか?
君が現実の中に精一杯の切実な想いで見ているものを僕と名付けて
誤解しただけなんだろうか?
僕はそれを確かめたい。
僕は君の気持ちがホンモノかどうか確かめたい。
どうやったら確かめられるのかもわからない
だけど君に引かれる
君の体の中に
君の身体の中に
君の肉体の中に
ただ、僕というアナログな記憶を遺しておきたい
いつ死んでしまうかもわからないちっぽけな僕だから
せめて自分の最後の居場所くらいは
自分で決めておきたい

僕は君のそばにいる
僕は ただ いつも 君のそばにいる
それだけでいい
それだけが願い

君の存在を祈っている
今も、今日も、昨日も、明日も、
ただずっと
ずっとずっと。
君の存在を祈っている。