おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

6月14日(日)、小川町へ

2009年06月18日 18時46分07秒 | 有機農業
            

 14日(日)に霜里農場へ行ってきた。ある仕事で、霜里農場の様子を1年間、四季の移り変わりを映像におさめるためだ。映像と言っても、普通のホームビデオを片手に、映像記録など全くやったことのないド素人の僕が撮るのだから笑ってしまう。

 今日は、霜里農場や下里地区の農家が中心となって毎年開催している「米作りから酒造りを楽しむ会(通称:米酒)」の初日。田植えだ。この会は今年で5回目を迎える。参加費は大人が1万円で、子供が2000円。田植えに始まり、草取り、生き物調査、収穫、紙漉き、酒造見学、ラベルづくりなど全7回、これで1万円!?と思わず叫んでしまうほど、なんとも贅沢な都市・農村交流企画だ。しかも、最後には自分で漉いた和紙でラベルつくり、そのラベルを貼ったオリジナル自然酒やお米がもれなくついてくる。

 小川町は池袋から電車で1時間10分ほどで、意外と近い。だから日帰りでも十分に楽しむことができる。日曜日行われるので、家族連れや、中には若い男性が数名で参加していた。老若男女、わいわいと笑顔が耐えない。

 僕も研修生時代は、米酒の担当になり、1年間参加することができた。今回は映像撮影なので、単なる外部者なのだが、久々に当時お世話になった地元農家の方にもお会いでき、あと、その当時の参加者が今年はスタッフで参加していたりと、とても良いつながりと流れができている。ん~、なんとも楽しそう。というか、霜里農場周辺はいつも楽しい。うらやましい。

 米・酒の撮影を終え、農場に戻り、野菜の撮影を開始。2週間ぐらい前に撮影にきたのだが、その時と比べて、どんどん畑がにぎやかになっている。カボチャ、キュウリ、トマトなどの夏野菜が上に、立体的に成長するので、にぎやか過ぎる。この色んな野菜たちが生き生きと成長している姿をどう撮影し、表現すればいいのか考えながら様々なアングルから撮影している。

 途中、雨が降ったりしたので、この日の撮影は結局夕方の5時くらいまでかかってしまった。朝から夕方まで、1日農場と田んぼをうろちょろして、かなり疲れてしまったが、いつも帰る際には野菜をいただく。これで疲れがどこかへ行ってしまう。ズッキーニ、ジャガイモ、きゅうり、オカノリ、レタス、小さいビニール袋いっぱいに詰めて、奥さんが渡してくれる。しかも、今度来るときのために、池袋-小川町間の回数券を1枚くださる。もう、いつもこの優しさに感動し、感謝してもしきれない。

 この優しさに触れるたびに、とにかく今は有機農業、農業の価値を伝えることができる研究者になるために、地道にがんばろうと身が引き締まる思いがする。

 

送られてきた野菜たち

2009年06月18日 18時25分34秒 | 有機農業
 先週の土曜日、野菜が送られてきた。ダンボールいっぱいにキャベツ3個、チンゲン菜、小松菜、ふだん草、スティックセニョール、アスパラだ。

            
          
          
 
 写真はキャベツとチンゲン菜。母親からの写真でキャベツが良く出来たと報告を受けたが、実物を見ると、本当に立派に育っていた。これまでの写真を見ても、外葉が虫に食われていたが、ご覧のとおり、中身はほとんど虫に食われていない。
 
 これが2週間に1回畑に出て、2~3回中耕除草しただけでできてしまう。もちろん化学肥料や農薬を使用していない。除草はしていないし、肥料は全く投入していないので、ほぼ自然の力とキャベツの生命力のみで育ったのだ。人間はほとんど何もしていない。すばらしい。いちいち感動してしまう。

 右はチンゲン菜。これも普通にスーパーなどで売られている商品と比べても見劣りしないではないか。この他の小松菜やふだん草も同様に立派だった。去年もそうであったが、うちの畑では葉菜類が良く出来る傾向にある。