おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

ぶんぶんニュース No.4

2009年06月09日 08時49分40秒 | イベント
◎満月に配信 ぶんぶんニュースVol.4        【転送・転載歓迎】
★*888━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  「六ヶ所村ラプソディー」から3年 新作スタート!
  

       映画「ミツバチの羽音と地球の回転」(仮題)
               http://888earth.net/
                   2010年春公開予定!
                               
                             鎌仲ひとみ監督
                             制作・グループ現代                    
              
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━earth*★
こんにちは。
6月に入り東京は雨降りの日々が続きますが、
紫陽花や道々の草花たちが活き活きと咲いていますね。
満月に配信。ぶんぶんニュースVol.4をお届けします。

*contents**

◆7月11日(日)「ぶんぶん通信no.2」
お披露目上映&最新報告会開催!
@カタログハウス・セミナーホール
◆人と地域とつながる 自主上映会をしよう!
◆「ぶんぶん通信no.1」上映会レポート
from トランジション葉山
◆関連情報
◎上関原発情報
◎青森、柏崎、みなcanz、
◆おすすめイベント
◎第6回東京平和映画祭 
◎100万人のキャンドルナイト
 Candle Night 1 Pi:ce
◆持続可能な未来を配信するグリーンメディア
◆編集後記


◆「ぶんぶん通信no.2」お披露目上映&最新報告会を開催します!
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「ぶんぶん通信」は
2010年春、公開予定の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の
制作過程をいち早くお届けするビデオレターです。
マスコミでは届かない声を伝えていきます。

4月に発売を開始した「ぶんぶん通信no.1」につづき、
現在「ぶんぶん通信no.2」を制作しています。

■「ぶんぶん通信no.2」
ホットスポット!生物多様性の海は守れるか?
-希少生物の宝庫に原発建設の埋め立てが迫る-

7月11日(土)に「ぶんぶん通信no.2」お披露目の上映会と
上映会直前までスウェーデン取材に出掛けている鎌仲監督の
最新報告会をカタログハウス本社・セミナーホールにて開催致します。
カタログハウス本社・セミナーホール地図
http://www.cataloghouse.co.jp/study/map_tsem.html
上映会詳細は近日サイトにてお知らせさせていただきます。

++鎌仲監督よりメッセージ++
映画の制作もだんだん佳境に入ってきました。
日々、時間との競争です。スタッフのみんなに助けられて
少しづつ前に向かっています。
これから祝島班とスウェーデン班の二手に分かれて
撮影が続きます。
鎌仲は6月14日にスウェーデンに旅立ちます。
スウェーデンからの報告をどうぞ楽しみにしていてください。
+++

みなさんのご参加をお待ちしています!


◆人と地域とつながる 自主上映会をしよう!
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「ぶんぶん通信no.1」はご覧になられてますか?
◎「ぶんぶん通信no.1」を観ていただいた方から届いた感想をご紹介します。
http://888earth.net/news/2009/06/post-1.html

ご購入いただいたDVDで誰でも自主上映会を開くことができます。
全国各地の上映スケジュールhttp://888earth.net/trailer.html

自主上映会のお申込、受付、上映料等、詳細に関しましては、
こちらをご覧下さい⇒http://888earth.net/news/2009/04/no1dvd.html

「ミツバチの羽音と地球の回転」mixiのコミュニティーが出来ました!
コミュニティーならではの情報交流で上映会の開催に役立ててください。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4189119


◆「ぶんぶん通信no.1」上映会レポート fromトランジション葉山
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5/9(土)に「ぶんぶん通信no.1」上映会を開いていただいた
トランジション葉山のレポートをご紹介します。
~結ぶ、紡ぐ、繋がる~ 葉山でつくる持続可能な町づくり~
http://tthayama.blog10.fc2.com/blog-entry-11.html

トランジション・タウンについて
Think the Earthがわかりやすくリポートされています。
【地球リポート #46
笑顔で持続可能な社会を作るツール=トランジション・タウン】
http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/report/rpt_46.html


◆関連情報
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▼上関原発・祝島関連情報
おすすめブログ
【上関原発 最新情報】http://new-k.livedoor.biz/
【上関沖でカンムリウミスズメのひな確認】2009/6/1
http://new-k.livedoor.biz/archives/653540.html

【祝島島民の会blog】
http://blog.shimabito.net/
100万人の全国署名がはじまっています。
とっても素敵な呼びかけのリーフレットが完成しました。
どちらもブログよりダウンロードできます!

【長島の自然を守る会 スナメリ通信】
http://green.ap.teacup.com/sunameri/
【UrauraNews】
http://iwaijima.jugem.jp/

▼スウェーデン情報 
おすすめブログ
【スウェーデンの今】http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe

▼おすすめブログ
【サステナ・ラボ】http://suslab.seesaa.net/

*****************************************************
▼Imagine NO MOX ~NO!プルサーマル佐賀ん会公式ブログ~
http://love.ap.teacup.com/nomox/
40万人の署名を集めよう!
http://love.ap.teacup.com/applet/nomox/msgcate7/archive

▼青森県内、六ヶ所村再処理工場に関するニュース
六ヶ所あしたの森植樹祭が6月1日に行われました!
http://ashitanomori.net/event090601.html
チームおかげさまメンバーのレポートをご紹介します!
http://ameblo.jp/ashitanomori/theme-10004662049.html

田植えが終わった天手子米!
大盛況!花とハーブの里チューリップ祭りの
レポートはこちらから【みなcan'zブログ】
http://blogs.yahoo.co.jp/minacan6
みんなでできるキャンペーン、ぞくぞく始動中☆
http://minacanz.web.fc2.com/

青森のYAMさんが表紙デザイン!
えこ&ぴーす Actio7月号リニューアル発売中!
http://www.actio.gr.jp/2009/06/01105843.html

▼関連ニュース
柏崎原発、再処理工場、プルサーマル計画・・・
http://ameblo.jp/rokkasho/theme-10002845179.html


◆ おすすめイベント
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制作スタッフおすすめイベント、サイト、ブログのご紹介、
ニュースをぶんぶんと紹介します。

▼第6回東京平和映画祭 
“観ることで未来が変わる3日間”
http://www.peacefilm.net/

◎「eatrip」、「子どもの情景」、「沈黙を破る」、「ひめゆり」、
スタッフおすすめ!映画情報
http://ameblo.jp/rokkasho/theme-10002764936.html

▼今年もはじまります!
◎100万人のキャンドルナイト
電気を消してスローな夜を
http://www.candle-night.org/jp/


◎それぞれのキャンドルナイト
上映会+キャンドルナイトをしよう!
【Candle Night 1 Pi:ce】
http://ameblo.jp/rokkasho/entry-10276687202.html

▼こちらもおすすめ!
今年で3回目の開催!10月18日「土と平和の祭典」、
「10.3 NO NUKES FESTA 2009 ~放射能を出さないエネルギーへ」、
「TOKYOメディアフェス2009」etc・・・
http://ameblo.jp/rokkasho/theme-10001987518.html


◆ 持続可能な未来を配信するグリーンメディア
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◎greenz.jp 
EARTH NEWS
【ヨーロッパの中心で核廃絶を約束したオバマ大統領が
教えてくれる平和な社会を築くためのカギとは?】
http://greenz.jp/channel/greenbusiness/

◎Japan for Sustainability
http://www.japanfs.org/ja/

◎新しいメッセージが広がる、伝わる
eco-reso web
http://www.eco-reso.jp/

◎Think the Earth
http://www.thinktheearth.net/jp/index.shtml

◎greenTV
GREENDAYがメッセージ配信!
http://www.japangreen.tv/

◎おすすめ雑誌
環境とCSRと志のビジネス情報誌 オルタナ
http://www.alterna.co.jp/


◆ 編集後記
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読んでいただき、ありがとうございます。
もうすぐ一年でもっとも昼が長い夏至を迎えます。
2003年にはじまった「100万人のキャンドルナイト」も6年目。
この夏もたくさんのキャンドルがあちこちで灯りそうですね。

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新作撮影中
映画「ミツバチの羽音と地球の回転」

WEB:http://888earth.net/
MAIL:888earth@g-gendai.co.jp

「ミツバチ」制作プロジェクト
メールニュース担当:藤井
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-11-13
トラスト新宿ビル4F グループ現代
Tel: 03-334...  Fax: 03-3...

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有機農業と連帯経済①

2009年06月09日 05時10分15秒 | 有機農業
 「連帯経済」と一言聞くと、とても難しい言葉に聞こえてしまう。経済とは、ものすごく単純化して言うと、人間が必要なモノを獲得するための行為のことである。例えば、スーパーで野菜を買うことは経済行為である。ま、それが経済行為なのかどうか意識しないくらい、当たり前すぎることである。

 「連帯」とは、ちょっと古臭い、運動系の人が使う言葉に聞こえるが、そうではなく僕なりに理解すると、「人と人とのつながり」である。その連帯という言葉が、経済に付いているということは、モノを作り出す人、難しい言葉で表せば「生産者」とそれを使う人「消費者」の関係性が可視化された「顔の見える関係」にしていく経済のことなのであろう。

 だから、これは人と人の関係性の問題なのであって、それを再構築していくためのアプローチなのである。ということは、これまでの経済、というか現在、その人間関係が乖離していて、断絶状態にあるということが、連綿と続いているということが連帯経済の必要性を主張する上での大前提となる。それは、農業分野以外のあらゆる分野に共通して言える近代化の「歪み」なのである。

 ここで農業の近代化についてつらつらと書くほど、余裕はないので、一先ず、有機農業についての僕の見解を示しておこう。これもまた、農業にあえて「有機」という言葉が付いているのだが、何か意識的にこれまでの農業のあり方を変えていこうという姿勢を見て取ることができる。

 有機農業と聞くと、農薬や化学肥料を使用しない農業という認識が一般的なものである。それはそうなのだが、「農薬は使用しません!!」みたいに、それだけ主張しても有機農業は広がらない。農業は育てる人、生産者だけの問題ではない。育てる人がいれば、もちろんそれを食べる人が存在する。そうでなければ農業という経済行為は存在しないし、農家だって生活できない。

 有機農業を単に生産技術だけの問題に押しとどめるのではなく、消費者も含め、「人間は食べものがなければ生きていくことができない」という考えのもと、もっと一人一人の身近なこととして捉えなければならない。

 有機農業の有機と聞くと、有機物を畑に入れているからその有機じゃないかとか、その他にも色々な理解がある。というか、有機農業の有機という言葉が誕生した背景は後ほどきちんと説明するので、ここでは一先ず僕の考えを言うことにしよう。

 「有機」とはつながりのこである。「連帯」とほぼ「=」の関係である。そう、有機農業という言葉が誕生したのは、1971年に日本有機農業研究会が発足したことに始まるから(そまでは生態学的農業と呼ばれていた)、すでに40年近く前から意識的に使用されていたことになる。
 
 そしてその広がりは、当時、生産者は農薬や化学肥料を使用しない農業を営む有機農家の生産物は、市場で二束三文で買い叩かれていたために、農薬・食品公害などを背景に、安心・安全な食べものを求めていた消費者が自然発生的に結びつく「提携」によって草の根的に広がっていった。つまり、生産者と消費者が直接的に結びつき、「顔の見える関係」を築いたのである。これは生産者の「産」と消費者の「消」をとって「産消提携」と呼ばれている。まさしく、有機農業は有機的な人間関係を築き、それを広げていく運動だったのである。

 僕の師匠である金子美登さんは「農家の自給の延長線上に消費者の台所を置く」という考えのもと、提携を実践し、「地域自給(=小さな自給区)」を目指している。これは、生産者と消費者の社会関係を再構築し、生産者の自給をもとに、その自給を広げていく、「自給の社会化」とも表現することができるだろう。

 そして、山形県高畠町の有機農家・星寛治さんがその著書『有機農業の力』でも指摘しているとおり、農家が翌年も「再生産」できる形で消費者が買い支え、一方で消費者が安心・安全な食べものによって、生活全体の安心を得ることができる関係性を築き、それを示したことは、有機農業が切り開いた一つの地平であり、到達点である。