ツリバナ(吊花)の実
<ニシキギ科ニシキギ属>
ツリバナの実は何と言っても愛嬌があり、可愛い。
本当なら、旅先の山道で出会いたい。
今年は、人の家の庭先で見つけたものだ。
普通は山地に生える落葉低木。
春に葉脈から柄をだし、淡緑色、または淡紫色を帯びた花を開く。
数年前の6月初め頃、軽井沢に行った時に出会ったツリバナの花。
この花は、少し薄紫がかっていた。
葉は対生し、卵形または倒卵形で縁に細かい鋸歯がある。
花弁・雄しべ・萼片ともに5個。
蒴果は、直径9~12ミリの球形で熟すと5裂し、朱赤色の
仮種皮に包まれた種子が現れる。
下は本来はヒオウギ(檜扇)の実で、夜にかかる枕詞の
この実が黒であることから、特にヌバタマ(射干玉)と言う。
ヒオウギのヌバタマ(射干玉)
<アヤメ科ヒオウギ属>
普通、山地の草原に見られるが、翼庭や公園に植栽されている多年草。
葉は広い剣状で扇形に並び、多少白っぽい。
6月頃、花は花被片6個で水平に開き楕円状へら形、
黄赤色で内側に濃い暗紅点が多数ある。
種子は光沢のある黒色で、ぬば玉と呼ばれる。
葉の並び方が、桧扇に似ているのでこの名がある。
休憩
モクゲンジ(木欒子)
モクゲンジの実
淡紅色に熟した袋状の果実が割れて、中から黒い種子が現れる。
★だんだん寒くなって緑道でも虫に出会えない。
小さな、カタツムリにであった。
俳句は季語秋風で
秋の風・金風・素風(そふう)・爽籟(そうらい)などと使う。
石山の石より白し秋の風 松尾 芭蕉
秋風やひとさし指は誰の墓 寺山 修司