老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

日常のありふれた風景の中の落とし穴

2012-03-18 23:07:27 | 風景


3月も半ばを過ぎたというのにハノイはまだ毎日小雨が降り続いて、この前太陽が出たのはいつだったか、思い出せないくらい。気温は20度を超えてなまぬるい感じはするのだが、バイクにまたがるおジョー達はまだダウンジャケットなんか着て、曇り空の鬱陶しさに輪をかけている。早く透明の、サランラップのようなブラウスで、世の中に恵みをまき散らかしてほしいものだ。

さてと、、マラソンが終わってイキる目標がなくなったかと思ったら、シゴトが中国人の団体旅行客みたいに怒声とともにワタシに襲いかかってきて、妄想の森の中をさまようヒマもない。っていうか、このままだと死にそう。だってこの前まで二人で、とりあえずは二人でやってたことを、1.5人でやらなければならなくなって、しかもトンヅラしたカボチャが遺していった膨大な不良サイケンをどうやって処理していくのか。
あんなふうにジブンがやるべきことを、まったく、ケータイに気をとられて途中駅をすっ飛ばしていく特急列車の運転手のように、ま、いいやと思ってほったらかしにできたらどんなに楽だろう。

だからコノ、精神の正常を保つために毎日浴びるようにビールを飲んで、そして前以上に走っている。土日は10キロずつ。週ナカも2回は走る。コレでカイチョーかというとそうでもなく、この前、電話を受けていたら急に耳にゲキ痛が走って、まさに耳のイタい話とはこういうものかと思う間もなく、ソノうちヅツウが痛み出して、ムネも痛くなって、しばらく30分くらいタマシイが離脱した。そのあいだもハンコ捺してくれとか、書類チェックしてくれとか、なんかいろいろ来ていたけど、無意識の中でヤリ過ごした。たぶん走った後に受けたまじめなマッサージの後遺症なのだが、電話しているときに耳が痛くなるなんて考えもしなかった。

最近のできごとと言えばベトナム語を美人でカアイイせんせから、まさに、マウストゥマウスで習い始めたこと。ただ、、今のところ、妄想の域を出ない。相手も慣れたもんだ。ニッポン人のオヤヂにベトナム語を教えるという、まさに、犬に足し算を教えるようなムダな作業の進め方、というか、ヤリ過ごし方をココロ得ている。2時間、スキを見せない。得意のオヤヂギャグも言わせてくれない。発音ができないと20回も30回も同じコトを言わせるので、コッチはしまいに目じりに涙がにじんでくる。ただ、ナサケないが、これが唯一の新しい楽しみかもしれない。

写真はこの1週間で3回も行った近所のローカル系タイ料理屋での晩ご飯のテーブル。天井が2mくらいしかない防空壕のような、奥に迷路のように広がる空間。庄司ウタエねーさんみたいなオカミと、そのムスメにしてはカアイすぎる4,5人のおジョーが、ワタシの見る限りベトナムでは偏差値70的に気の利いたサービスをしてくれて、もちろん味もいい。
この日食べたのはエビのカレーと、ウェストの引きしまったおジョーが進めてくれたキャベツの炒め物と、どんぶりいっぱいのご飯。300千ドン=1,200円くらい。もちろんビール2本込み。