老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

『電線』

2011-03-06 11:44:07 | アート



散歩の楽しみは何か新しいコトを発見することで、きのうはコレを発見した。こんなにウマい写真は当然ながらワタシが撮ったモノではなく、これらはアート。芸ジツ。近所の国立美術大学のギャラリーに展示されていたモノ。

ハノイの電線の束は半端じゃなくて、主には電話線ナンだそうだが、重さで電柱が倒れるくらいになっている。電話が何かの理由で通じなくなると、原因究明はソコソコにして、もとの線を撤去せずに新しい線を引くのでどんどん増える。だから半分以上は電線ではなく元電線。

ヨーロッパ的な思想ではソレラは景観を害する醜悪な存在にすぎないが、ソコに美を感じるところがアジアのココロ、みたいな。
木々の葉を透かす街灯の光を受けて、幾筋もの電線が軽やかに闇を走る。暗い夜が無限に続いていくように見える。