老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

『猛牛』 足土嘉奈子

2008-09-17 00:56:44 | アート
ゲイジュツの秋。街にアートがあふれている、というわけで、コレはおととい見に行ったCow Parade 東京・丸の内 2008というイベントでの作品。丸の内でやるのは今年で3回目ですっかり恒例の行事になってしまった。というのも、そもそも牛が町なかで寝そべっていたり行列作っていたりする、その場違いな雰囲気のオドロキがコレのおもしろさだったのだが、恒例になってしまうとそういう部分は半減してしまっている。

となると今度は話題性で勝負、というわけで、今年一番の話題は中川翔子の2頭出しだ。2頭出し、というのは競馬用語でGⅠみたいな大きなレースに同じ厩舎から2頭出走させることで、それはそのレースにどうしても勝ちたいという、調教師の意欲の現われとして、馬券を買う側は2頭出しがあったらそれを買うのはジョーシキみたいに言われている。
で、今年は中川翔子サマがその2頭出しをやっておられて、勝負に出たか、って感じなのだ。まあそれなりに丁寧に作ってはいるが、、ワタシとしては興味の対象外。

ということで、そういう話題づくりの芸能ジンと同じ土俵に上がらされた作家の皆さんは気の毒としか言いようがない。東京フォーラムの真ん中の皇居側のエスカレーターを上がったところに立ちはだかるこの写真の猛牛なんか、背中の唐獅子牡丹がココロなしか泣いているように見えたし。