老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

不思議 少し 嬉しいかな?

2015-10-20 12:25:47 | 俳句
    🍃  もみじ散る陶の狸が並ぶ駅

            

しりとり俳句で「狸」が詠われた。
次は私が「狸」を継いだ。
  
    🍃   紅葉には早き嵯峨野をたもとほる

    

今朝のしりとりで「町」が指示された。

    🍃   ジオラマの亰の町家や菊薫る

    🍃   汽笛鳴らしさう機関車や秋日濃し

季語は何でも持ってこれる。
考えた末に「菊薫る」にした。ジオラマを飾ってある場所の辺りに菊を飾ってあって、その菊が、匂ったという苦肉の作だ。これを称して、季語が動く。 

 

     🍃   木の椅子ののろのろ列車紅葉狩る

             「木」を繋ぐ。



紅葉狩りには、いささか早い、トロッコ列車の初体験ではあった。
家にいてばかりでは俳句ができないから、嵯峨ノ駅から保津川を見ながら亀岡まで30分ばかりのトロッコ列車の旅。旅というほどでも無いが。。。。それでも、予約をしていなければ、次の電車まで乗れない人気ぶりだ。
紅葉に山や渓が染まる後一か月もすれば、どんなに美しいのだろう。想像するだけでも、わくわくする。



毎日、しりとりで俳句を10句~から15句句はつくるかな。
はっとした、季節の移ろいの感動が少ない句にはなる。それでも、これと思う季語を今ままでの出来事や経験から探しだして句にはしたてているつもり。されど主宰には通じない。主宰は怖いな~。嘘や虚はお見通し。苦しいな~。
今日、昨日は、トロッコ列車で見たり聞いたりした経験が句になっている。吟行は大切だとつくずく思う。


    🍃    われからや窓から沖の灯が見える

    🍃    小便小僧とばす千尋の谿紅葉

    🍃    萩の道首から吊す万歩計

    🍃    月見の宴薫ちやんは女の子

    🍃    セーターのくすぐつたいよ猫の髭

何が何だか今は解らない。陶狸の句もその中の一句である。
俳句が一人歩きをしている。私の名前を検索すると、句が載っている。わくわくしながら、検索してみる。今のところ毎日載っているようだ。
恐いようで、嬉しい限り。複雑な心境えある。
自分では素直の句だと思う。説明がいらぬ。読めば情景は目に浮かぶ。俳句の体をなしている。ただ、それだけの、名句とは言い難いが、人さまの目に触れることは、素直に有難いことだ。
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案山子  いろいろ

2015-10-19 10:48:30 | 俳句


香川県さぬき市の遍路道で、、、、等身大のお人形。
お遍路のお人形ですか?と尋ねると、いいえ案山子ですと、答が返ってきた。
お遍路さんが、あと少しで結願の寺、大窪寺へ到着すると気持ちを新たにする、お遍路交流サロンに飾ってある。
案山子だったのを、今はこうして置いてあると言う。
道の辺の田圃に立っている、案山子を見て、癒されたお遍路さんもいたことだろう。
たんぽぽの帰り花を目にして、心が安らいだ、お遍路さんもいたかもしれない。




丹波のコスモス畑を訪れた。
案山子コンテストをやっていた。
様々な案山子が、秋空の下で、コンテストの票をもらわんと、愛想を振りまいていた。
どれも、甲乙つけがたい。
(幸せの黄色いハンカチ)の高倉健さんがモデルの案山子。
顔がよく似ていて驚いた。特徴をよく捉えている。




へのへのもへ字の従来型の案山子。
皆さん、趣向を凝らしている中で、平凡だけれど、案山子本来の役目はちゃんと果たしているのではないかと思えた。
寝っころがっている案山子。
怠慢な案山子。お役目は、もう外されているかも。「お前は首だ」と言われて畔に捨てられた?かも。ユニークな発想が面白いと感じた。



タレントの鶴瓶さんと徹子さん。
作るのは大変だっただろう。顔の特徴を捉えるのに、何回やり直したり、人の意見を聞いて、着せるものを決めたり、、、
いや、御心配なく、一人で考えて一人で製作しましたよと、声が聞こえた気がした。

沢山あった。
ハリーポッター。トトロ。アナと雪の女王。どこかで見たことのあるようなユルキャラ。
見て回るのに草臥れるくらいあった。
投票コンテストはパス。だって皆さん一生懸命に製作したのが解るから、全部に努力賞を、、と。
しかしそれでは、来年、気を抜いて、作り手の本気度が出ないって。そうでしょうね。



       笑ひ顔どこか草臥れ案山子翁

       悪だくみ素知らぬふりで聞く案山子

       帳落つ前のはなやぎ夕案山子

       歩きたや案山子丈夫な二本足

       ささめごと案山子に聞かれてしまひけり

       

       


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秋桜

2015-10-18 12:32:10 | 俳句

         こすもすの海に泳ぐ子とがめまじ    葉




      こすもすの畑秋桜の海と化す
      空の青こばむコスモスの海なりき
      こすもすに風いづくからいづくへと
      コスモスの畑を囲んで案山子どち
      コスモスや賑はつてゐるドックラン
      コスモスの風来る丘の茶房かな      
      めくるめく風に吹かれる秋桜と
      音たてず秋の疏水の流れゆく
      車椅子こすもす日和なりにけり
      ハリポッターコスモスの海飛んでゐる
      ぶらんこを漕ぐコスモスの上に漕ぐ
      秋桜の夢の中なりバスの揺れ
      土煙あがるコスモス畑かな
      豆殻を焼く遠ちの畑近ちの畑
      ミルクキャラメルの味のす秋桜
      秋の水鯰の髭の見えにけり     

まずは吟行の句。推敲、推敲。
多く詠めたからっていいってもんでもない。
                        


コスモス畑に行く。今まであちらこちらの何万本と咲いている、コスモス畑を見に行ったが、ここ丹波のコスモス畑は規模としては一番広く、花も沢山咲いていた。種類も豊富で初めて見る、品種もあった。



しりとり俳句で詠まれた句。

     夜に入りてコスモスのなほ揺れ続け    ラスカル
     鬱の字の画数いくつ秋桜   ラスカル
     コスモスの揺れつつ風の色変はる    ラスカル
     ケーキ皿に残るセロハン秋桜   ラスカル
     あの日あの目コスモスの向う側   ぴのこ
     頬杖を揺れにまかすや秋桜   陶子
     手から手へおさなの笑みや秋桜  てまり
     秋桜百恵はラストマイク置く   登美子
     秋桜映画のロケ地巡りけり   むめこ
     秋桜この里休耕田ばかり    むめこ
     秋桜胸に抱へて尼僧来る    むめこ
     捨て畑黄花コスモス叫んでる    菊子



案外、コスモスの句は詠まれていなかった。ラスカルさんの繊細な心。ぴのこさんの句には、参ったな~。コスモスを挟んで、お相手の気持ちをおしはっかている心が滲み出ている。
皆さん、これからもよろしく。
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秋の帽子

2015-10-16 23:17:49 | 俳句


帽子の天辺と、鍔を少し上に折った部分に木のボタンを付けた。わざわざは買うことをしなかったから、手持ちのボタンになった。本当は円いのがよかったかもしれないが、縦形のボタンになった。当人は気に入っている。



この帽子は厚手の安曇野木綿の生地で作った、まさにちょうど今かむれる帽子である。
同じ材質で、柄の違う布で六枚にはいだ、帽子である。
鍔を付けた、ハンチングである。



次の帽子の材料も、同じく安曇野木綿である。
今、散歩に毎日かむって行っている。
折りたたんでも、形は崩れない。鞄の中に入れることができて、便利である。軽いのも良い。



この帽子は丸い、プラムがついている。
配色は少し、明るい茶系統。一番愛用しているかもね。

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ひび是好日

2015-10-16 11:28:31 | 俳句


久しぶりに美容室に行く。若い、店主と会話をする。
たまたま、インターネットの話から、ブログの話になる。
「私、暇潰しに、ブログ、始めたの。」
「ほんと、僕はもう書き始めて、八年になります。」
「それは、それは、頑張っているんだ。」
「私は、五月から。 毎日やることがないから、続けて書いてる。」
「最初は、毎日、書いてたんだけど、途中から、ネタ切れになって、この頃は、二日おきになった。毎日、書きたいのだけど忙しい時もあるし。初めは文章もそこそこだったけど、だんだんと、すらすら出てくるようになった。」



「僕は店のことと、主に子供のこと。」
「私は俳句のこと。我が町に、新聞俳句で、日本一になった人もいるのよ。」
「へー、僕は子供の頃から、俳句は興味はあるけど、今の所、門外漢だから、そんな人がいるのは知らなかった。お友達?」
「お友達と言うより、歳は私より若いけど、時々、学させてもらってる。俳句も色々とあるのよ。表現方法が違うの。彼女は素晴らしい俳句作るけど、少し私と違うの。でも、とても立派な人なのよ。」
「そうですね。僕も先人から、勉強させてもらうことは、沢山あります。学ぶように心がけています。」



久ぶりに行った店なのに、この不景気?な時に弟子が二人も増えている。若い店主だけど日々、努力を重ね、頑張っている様子が見てとれた。
ブログの覗きあいをすることにした。

      石橋にアーチ木の実の降りしきる

      猫の名は姫寝てばかり小六月

      月の舟早よ乗りたまえアダムイブ

自分では不思議現象のこと。私の俳句が、一人歩きしているページがある。一日一句載っている。その句がこの子達。私が生んだから、子なのである。


        



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