老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

秋桜

2015-10-18 12:32:10 | 俳句

         こすもすの海に泳ぐ子とがめまじ    葉




      こすもすの畑秋桜の海と化す
      空の青こばむコスモスの海なりき
      こすもすに風いづくからいづくへと
      コスモスの畑を囲んで案山子どち
      コスモスや賑はつてゐるドックラン
      コスモスの風来る丘の茶房かな      
      めくるめく風に吹かれる秋桜と
      音たてず秋の疏水の流れゆく
      車椅子こすもす日和なりにけり
      ハリポッターコスモスの海飛んでゐる
      ぶらんこを漕ぐコスモスの上に漕ぐ
      秋桜の夢の中なりバスの揺れ
      土煙あがるコスモス畑かな
      豆殻を焼く遠ちの畑近ちの畑
      ミルクキャラメルの味のす秋桜
      秋の水鯰の髭の見えにけり     

まずは吟行の句。推敲、推敲。
多く詠めたからっていいってもんでもない。
                        


コスモス畑に行く。今まであちらこちらの何万本と咲いている、コスモス畑を見に行ったが、ここ丹波のコスモス畑は規模としては一番広く、花も沢山咲いていた。種類も豊富で初めて見る、品種もあった。



しりとり俳句で詠まれた句。

     夜に入りてコスモスのなほ揺れ続け    ラスカル
     鬱の字の画数いくつ秋桜   ラスカル
     コスモスの揺れつつ風の色変はる    ラスカル
     ケーキ皿に残るセロハン秋桜   ラスカル
     あの日あの目コスモスの向う側   ぴのこ
     頬杖を揺れにまかすや秋桜   陶子
     手から手へおさなの笑みや秋桜  てまり
     秋桜百恵はラストマイク置く   登美子
     秋桜映画のロケ地巡りけり   むめこ
     秋桜この里休耕田ばかり    むめこ
     秋桜胸に抱へて尼僧来る    むめこ
     捨て畑黄花コスモス叫んでる    菊子



案外、コスモスの句は詠まれていなかった。ラスカルさんの繊細な心。ぴのこさんの句には、参ったな~。コスモスを挟んで、お相手の気持ちをおしはっかている心が滲み出ている。
皆さん、これからもよろしく。
コメント
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