まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

アキアカネ ぐうたら午後を のぞき込む

2016年09月10日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていたが、気圧の谷の影響で夜は曇るらしい。気温は21.4度から29.2度、湿度は92%から64%と、ややしのぎやすくなってきた。風は0mから3mの東の風が少しばかり。明日の11日は、高気圧に覆われて概ね晴れるけれど、気圧の谷や湿った空気の影響で夕方からは曇る見込みらしい。

 

 さて、香川県は昔から水不足・日照り問題で苦労してきた。今年も四国の水がめ「早明浦ダム」の貯水量が大幅に減少してきて取水制限が行われている。頼みの綱の台風も四国を避けるようにして過ぎてしまった。そこで、今日は「香川用水」というのを調べてきた。

 

 途中、何度かのトイレ休憩をしながらの走行になる。ここはまんのう町にある満濃池下流にある「ほたる見公園」前の公衆トイレに寄ったときのもの。あの橋が「ほたる見橋」である。

 

 およそ、1時間半ほどかかってたどり着いたここが「香川用水記念公園」である。上のマップの赤丸で囲んだ部分。三豊市財田町という住所になる。

 

 この公園地図の上部に描かれている、讃岐山脈を貫いてきたトンネルの出口から流れてきた水を東西に分ける「東西分水工」がメインの設備。高知県大川村の早明浦ダムから徳島県の渓谷を流れてきた水が池田ダムで吉野川と香川分水工に分水されて讃岐山脈を抜けてきた水である。

 

 少し前までは、水の資料館に入ったところにある丸い石のボールが吹き上げてくる水の力でくるくると回っていたのだが、節電のためだとかで、この照明も消され、ボールも回っていなかった。その上には稲わらで作った巨大な龍がいる。龍は水の神なのだとか・・・。こうした設備は、開館した当時は大勢のお客さんでにぎわうが、やがてのことには物置状態になってしまうもの。

 

 この龍も稲ワラで丁寧に作られているが、今は誰も見上げる人もいないのだろう。

 

 みずべ公園ではこどもたちが楽しそうに水遊びをしていた。親御さんもタダで安全で遊べる場所をよく知っている。

 

 東部分水工にはなみなみと水が流れているが、これでも本来の水量ではないのかも知れない。

 

 帰りに宝山湖に寄ってみた。古来よりの水枯れの地である香川県を救う『香川用水』は、高知県早明浦ダムで貯水された水を徳島県池田ダムで阿讃トンネルに分水し、香川県に流している。 トンネルから出た用水をさらに香川県内に貯水するべく新造されたダムが、この『宝山湖』である。その容量は香川用水2週間分。つまりいざ渇水になっても、 これまでよりもさらに断水まで2週間の時間が稼げるようになったということである。頼もしくもあると同時に、香川県民の生活を守る本土決戦最後の砦ででも ある。(四国堰堤ダム88箇所巡りより)本土決戦というのはちとオーバーな表現・・・。

 

 ここの貯水量も安定したもの。農業用水の使用量が少なくなれば、上水道への配分が確保されるかも知れない。

 

 満濃池にも寄ってみたが、ここも渇水状態までもはいかない状態。この秋は乗り切れるのかも。

 

 今日のお昼はここになった。仲多度郡まんのう町吉野にあるプチセルフのお店である。

 

  で、夏らしく、「おんたまぶっかけ小の冷や」をお願いした。単に麺の上に温泉卵が載っているだけ。それにぶっかけ出汁をかけただけ。ネギとおろしショウガはフリートッピング。大型トラックの運転手が一人、おうどんを食べているだけだった。

 

 で、元の地図の紫の楕円で囲った場所が、我が町にある田辺池。この池に一度ポンプアップして貯水する。

 

 これが田辺池である。奥の建物が香川用水の設備らしいが無人で動いている様子。

 

 我が町の「宗延(むねのぶ)」という処にある調整池を経由して、東かがわ市に向かって山の中に向かう。最終は上のマップの緑の楕円に囲まれた「宮奥池」。

 

 高知県大川村の水が、東かがわ市福栄東山まで流れてくるというのも不思議な話だなぁと思ったことだった。

 

 今日の掲示板はこれ。「人生は学校である。そこでは幸福より不幸の方が良い教師である。」というもの。ロシアの評論家、フリーチエの言葉らしい。人生という学校で、人はさまざまな経験から学んでゆくものだが、幸福から学びとることより、不幸から学びとることのほうがずっと大きい。不幸に出会ったときは、不幸を糧にして、人間として成長したいものである。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


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