まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

菩提樹の 若葉に目覚めを 教えられ

2012年05月18日 | たまにはご法務

 今日は久々にいい天気になって、しかも暑くなく寒くなく・・・薫風香る・・・というような天候になって。あめあめ坊主が晴れ晴れ坊主になったような気分・・・。

 

 で、今日は所属寺院の「春の永代経」という法要が行われる日。時期的には初夏から夏・・・という気分なんだが、いつもこの月のこの18日に「春季永代経法要」が勤修(ごんしゅう)される。

 

 で、今日のお昼はココになった。東かがわ市三本松の「吉本食品」という名前のうどん屋さん。元は製麺所だったのをセルフのお店にしてしまった・・・。この後ろに・・・私の勤めていた会社があった・・・。今もあるのだが無人営業になっている・・・。

 

 昼休みには、この柵を乗り越えて通ったもの。この門が開いていた記憶はほとんどなかった。

 

 で、今日は質素倹約で・・・「かけうどん小」にした。最近、少し食べ過ぎなような気がして・・・。

 

 文字通り・・・おねぎだけの簡素化うどん。これで・・200円ぽっきり。何も足さない。何も引かない・・・。これが素朴であっさりとしておいしかった。思い返せば、ここが私のさぬきうどんの原点だったかも知れない・・・。ここで、朝・十時・お昼・おやつがわり・・・みたいにおうどんを食べた。

  

 これが・・・うちのお寺。真宗・興正派、海暁山海暁閣勝覚寺というお寺。ここで歴史を話しても面白くないので、詳しいことはこちらでどうぞ==>★ ちなみに私のHPです。

 

 普通、真宗寺院はこうした構造で、左手奥が「内陣:ないじん」と言われる本尊を安置してある空間を言う。ここには正式な服装(衣体:えたい)をつけた僧侶しか入れない。

 

 この内陣から手前側を「外陣:げじん」と言って、一般の信徒さん、門徒さん、信者さんらがお参りする「道場」みたいなところ。私もこの外陣でしかお勤めできない・・。こうした法要の場合には内陣は「七条袈裟」で、外陣は「五条袈裟」着用になる。

 

 ここ十年ほどで、外陣も椅子席になった。お年寄りでも正座ができなくなった。若い人はなおさら・・。お坊さんでも正座ができなくなってきている。生活様式が椅子式になって家でも正座をしなくなったからだ。

 

 仏説阿弥陀経の読経の後、ご法話は高松市西植田町の柴田先生。花の寺として知られる「称名寺」の住職さんだ。

 

 やっぱり・・・人生をじっくりと生きたお坊さんのお話は深みがあって面白い。面白いという言い方は失礼だけれど、何を話しても重みがあるし、深みがある。若いお坊さんは学問的だけれど平板で薄っぺらな言葉に終始してしまう・・・。人生の甘いも辛いも酸っぱいもをかみ締めたお坊さんの言葉にはうんうんと納得できることがいっぱい・・・。

 

 落語でも漫談でも浪花節でもそうだろうが、人生の苦労や失敗を乗り越えた人の話には重みがあるし、真実味があるように思う・・・。

 

 今日の掲示板はこれ。【「目をあけて眠っている人」 私も、その一人でした】。この私の目は確かに開いているのだけれど、心の目が眠ってしまっている人。ものごとを見てはいるのだけれど、本質や真実を見る目は眠ってしまっている人。目をあけて快楽や娯楽にうつつを抜かしながら・・・自然から与えられるものに気づかないでいる人・・・。

 

 実は・・・私もその一人でした・・・。という自覚。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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