豊田市の松平郷園地で咲いていたツワブキ(艶蕗)だ。薄暗い木陰では、鮮やかな黄色の花はよく目立つ。葉に艶がある蕗ということでツワブキとなったらしいが、東北地方南部以西で見られるキク科の多年草で、佃煮のキャラブキなどとして食用にされるそうだ。
土岐市の「陶史の森」にウメバチソウを見に行った時に、直ぐ近くで咲いていたスイランだ。スイラン(水蘭)といっても、ランの仲間ではなくキク科だからややこしい。中部地方以西の湿地で育ち、葉が長細くシュンランに似ていることからスイランとなったらしい。背景の白く丸いのはシラタマホシクサだ。
豊田市の「昭和の森」の駐車場の傍でコウヤボウキが咲いていた。高野山でこのコウヤボウキを使って箒を作ったのが名前の由来らしい。関東以西の日当たりのよい山地でよく見られるという。草だと思っていたら、キク科の“木”に分類されるそうだ。先月中頃に花がよく似たクルマバハグマを載せたが、クルマバハグマは、コウヤボウキの仲間でも、キク科の“草”だという。ややこしいが、いずれにしても花の形が面白い。
今は花が少ない時季なので、何処へ行っても新たな花がなかなか見当たらない。過去に掲載した二番煎じの花ばかりだが、これも先月末に載せたシュウメイギクだ。再登場とは言っても撮ったのは先週で、あれから1ヶ月近くになるが、まだかなり咲いていた。
先月中頃に掲載したウメバチソウの再登場だが、これは岐阜県土岐市の「陶史の森」で先週撮ったものだ。シラタマホシクサの群落の中で咲いていた。尾張の荒子村(現在の名古屋市中川区荒子町)生まれの戦国武将である前田利家の家紋が「梅鉢」だそうで、ウメバチソウという名前は、その梅鉢の家紋に似ていることに由来するらしい。