まなびの途中

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学んだことを書いてまいります。

ウエクサ・レポートを読んでいます

2006年05月11日 | 本・映画
ようやくネットが繋がりました。
これで不自由さから解放されます。本当に2週間ぶりです。

なんだか、他の方のブログでみかけたもので、つい植草さんの本を購入
していました。まだ読み終わっていないのですが、
「ウエクサ・レポート」というタイトルです。
アマゾンで購入したんですが、書店に置いてあるのでしょうか?

色々と話題になった方ですが、彼の発言で、一時期盛んにインフレターゲットを
勧めていたように記憶しています。
自分としては、この論はよくわからなかったし、懐疑的でもあったので、
そこまで関心はございませんでした。

ところがこの本ですが、なんだか色々と参考になります。
経済学者さんは、とかく、この世情のトレンドを解析し、ある意味「予想」を
「義務付けられて」いるかのようです。
そういう意味で、過酷な商売だと思います。
とはいえ、あの時から自分は、このことを繰り返し述べていたんだ、
なんて浮上してくるのは、それはそれで、いけないことだとも思います。

そういう感じも、この本では随所に表れていて、ちょっと切ないですが。
素人の自分としては、かなり、勉強になります。
平易な文章。わかりやすい関連付け。繰り返しキーワードを入れていく内容。
昨年の経済の流れを、とてもよく理解できます。

当然、各論ある経済界です。異論もあるでしょうが、
自分としては、この本で、まず、良くわかったことは、
「ろくな政治家がいない」という事実でした。
言い方に語弊があるかもしれませんが、株価の上下動が、なんだかものの見事に
政策の方向性と一致している、事実を、明確に指摘されると、
この日本の政治家で、まともに「経済政策」を立案できる人間はいるのだろうか
と、暗澹となってしまいます。

なんだかんだ言って、小泉さん。
30兆円の国債を切る、と宣言をし、国の借金を減らすとまで言っていたのに
なんとこの在任期間中、200兆円の借金を増やしてしまったそうです。

植草さんが言う、「購買意欲の低下」に関する件で、世間ではデフレの一要因
だとか言われていますし、買いたいものが無いからだとかも言われていますが、
社会保障の「不公平」さも改善されない中で、企業の景気と個人の所得が
全く連動していないなかで、「支出をするために所得を得る」という
人間本来の行動が「とれなくなっている」と、喝破しています。

言われて見ればその通りで、はい、仰るとおりですが、
こういう風に、いくつかの事象と関連付けて解説されると、
妙に、頭に入ってきます。
まだ読書中ですが、僕は、とても評価が高い本です。





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