現在、私は某・大手機器メーカーで働いています。
1年前、電気関係の自営業を廃業して
57歳の年齢で奇跡的に正社員として
総務部に就職する事が出きました。
早いもので、もうすぐ丸一年になります。
私の仕事は大きな工場の総合受付係です。
広報(展示室の管理)。
出入り業者の受付。
要人が来訪したときの対応。
出入り運送業者同士のトラブルの仲裁。
期間社員・採用面接者への対応・案内。
(年間200人位やって来る)
毎日、外部から入って来る、
多くの人と接します。
(1日、約100人~150人位)
この仕事を一年間やって痛感したこと・・・・
・・・人の話を聞かない人が多い・・
・・・聞き取りやすい音量でハッキリ丁寧
に伝えても、正確に理解しない人も多い・・・
例えば・・・
受付にやって来たお客様に対して、
「お尋ねの部署の場所を説明
します。その前に、まずは、
お車を構内の駐車場に停めてから、
ここに戻り下さい、」
とお伝えしたとします。
相手は「はい、承知しました」と
答える。
別に難しい事を言っている
訳ではないと思いますが・・・
この言葉が通じない事が何度もありました。
100人の内、1名位の
割合でこの現象が起きます。
「ここにお戻りください」と・・
お願いしにも関わらす、
一向に帰って来ない・・・
15分位時間が経過した頃、
内線電話が鳴る。
工場内の部署からの電話です。
「いま、〇〇サンと言うお方が
お見えになりましたが・・
意味が分かりません、
どういう事でしょうか??」
こういう場合・・私としては、
冷や汗がでる・・
「お忙しいところ、
申し訳ございません・・
すぐに迎えに行きます」
「受付に戻ってから、
場所は説明します」と
伝えたにも関わらず、何の関係もない、
遠く離れた全く無関係な
部署に自分で行ってしまう・・・
私は、走って迎えに行くことになる。
忙しそうに働く
従業員からの冷たい視線を感じる・・
あんた・・何やってるんだ・・
きちんと案内出来ないのか??
と・・・
言いたそうな雰囲気。
追及されれば事の次第を説明するが、
この場合、
自分から弁明するのも野暮である。
お忙しいのに
申し訳ございませんでした
と・・平謝謝りするしか方法が無い・・・
頭から煙が出そうになる・・・
なんで勝手な事をするの!!
私の面目丸つぶれじゃないか!!
と・・・
言ってやりたいところだが・・・
グッと我慢・・・
こいう事が100件中、1件位の
頻度で発生する。
私の説明の仕方が悪いの可能性もある。
ひょっとしたら
「ココにお戻り下さい」は名古屋弁??
「この場所にお戻りください」と
手振を交えて説明してみた。
それでも、同じ事が起きる。
「お車を構内の駐車場に停めてから」
が、通じない???
それ故に頭が混乱して話の全容が
理解できないのか???
「お車を工場内駐車場に移動してから、
この場所にお戻りください」
と・・手振を交えて説明した。
それでも、同じ事起きる。
怒りを押し殺して、穏やかな口調で
「この場所にお戻りください・・
とお願いしましたよね??」
と尋ねると・・
返って来る答は2つに1つ・・
すみません、聞き間違いました
すみません、勘違いしました
私が思うに・・・・
5つの可能性が思いつきます。
1・・ただ単に人の話を聞いていない。
その為、どうしたらよいか分からなくなり、
勘に頼って無関係な場所に入って行く。
2.・・耳から入った言葉を、
思い込みによる「自分の言葉」に
変換して脳に伝達している。
3・・緊張して気が動転している。
4・・嫌がらせ(無意識の領域)
5・・急いでいて気が動転している。
その真偽は定かではないですが・・・
ここで言えることは・・・
発する言葉は同じでも、
その受け止め方は十人十色
フロイド的な考察をすれば、
このような現象は、
100人の内1名の人が「異常」「特殊」と
言う意味はなく、
人間全体の習性を表す
「サンプル」である・・・
と思える。
このような事務的な会話に於いても
このような現象が起こる。
ましてや・・
聖書の解釈。
仏典の解釈。
偉人の言葉。
宗教的教義。
格言。
美談。
発する言葉は同じでも、
その受け止め方は十人十色
この認識なくして、
争い・・・
抗争・・
怒り・・・
これらの怨霊を払う事は出来ない・・