名古屋の白ウサギ・1964年生・

別名、ウサギ仙人・・職業・会社員

究極のお茶漬け 「 鯛茶漬け 」

2014-12-30 | グルメ 

究極のお茶漬け「 鯛茶漬け 」
活きの良い鯛を入手。

早速、刺身にしました。
鯛は皮を剥いでしまうと、価値が半減します。
料理屋さんで出される鯛の刺身は、ほとんどの場合、
皮が剥かれています。
悲しい思いがします・・

テレビのグルメ番組を見ていると、レポーターが必ず言う言葉
「 やわらかい!!! 」
「 甘い!! 」
どうやら、メディアの食に対する価値基準は
柔らかいか?  甘いか?
が尺度のご様子。

このセリフを聴かされるたびに溜息がでるのは私だけでしょうか・・・

アラは昆布と一緒に煮込んで、ダシ汁を造ります。


味付けは塩のみ、だだし、塩はコダワリがあります。

塩の良し悪しは、甘みと苦味の微妙なバランスで決まると思います。

美味しいと言われている有名な『〇〇▲〇』は絶対に使いません。
あれは、海水の味でしかないように思えます。

あの塩が有名なのは、コマーシャルによるイメージ戦略と、
量産によるコストパフオーマンス
の良さであるような気がします。

ダシを取った後のアラは、ツマミになります。

まずは・・・これを摘みにドイツワイン

何だか貴族になったような気分になって来た・・・

刺身は、 最後、4~5切残します。


いよいよ最後のトドメ
熱いご飯の上に刺身を乗せ、熱いだし汁をたっぷり注ぎ込む。
そのあと、醤油をホンの少し(小さじ5/1くらい)投入。

鯛の刺身が熱さに悶える。

このとき、刺身が、更なる旨みを汁に浸透させる。
そして、新鮮な刺身はだし汁の熱に圧倒され
ミディアム状態に姿を変貌させる。

ワサビを少し加えたあと、
一気にかき込む・・・

この瞬間、わが身を忘れ、前のめりになる・・・

これ、最高の美味 最高の贅沢。

三島由紀夫はこの日本人特有の奇怪な食習慣を、
「 お茶漬けナショナリズム 」と呼んだ。
コメント
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