続・気ままに”ぱちり”

気ままに撮影した写真をアップ

ZEISS IKON CONTESSA S312

2007年02月25日 20時17分36秒 | カメラ
ZEISS IKON CONTESSA S312

ドイツのZEISS IKON社が最後に発売したカメラです。
発売年は1972年(1970?)
調べていると二つ書かれています。
このカメラには連動距離計の無いモデルS310があり、
このモデルといっしょに考えられて、1970年記載されている場合もあるようです。

絞り優先AE搭載、コンパクトカメラ
レンズは当然、Carl ZeissのTessar 2.8/40mm です。

このカメラはちょっと変わっています。
まず、フィルムをいれるとき、
普通は裏蓋を「パカン」と開けて入れるのですが、このカメラはカメラの底にある
回転キーを90°ひねって開けます。その開き方がまた面白い、
なんと、裏蓋だけではなく、横の部分まではずれてしまうのです。

さらに、フィルムが入っていないとシャッターが切れないのです。
知らない人がカメラ屋で見せてもらうと、
たいがい第一声は
「フィルム巻けないし、シャッター切れない!!壊れてるんじゃない?」
ってことば、でもそれで正解なのです。
(それでも、S312は巻き上げレバーが元に戻るからいいのですが、
S310は巻き上げレバーも戻らなくなるので壊したのでは無いかと
不安に感じてしまいます)

ちなみにこのカメラはZEISS IKONがカメラから撤退した後、
ローライで外装を変更されフォクトレンダーVF101と言う名称で
販売され続けました。
(ZEISS IKON ローライ、フォクトレンダー、あー複雑)
S312は結構見かけないカメラでして、VF101のシルバーと比較すると値段も高めです
(VF101の黒はS312と同価格)
これは、S312は2年間の発売に比べて、VF101は6年程度生産されたので、個体数の差によるものでしょう。
だからZEISS IKONでなくてもいいのならVF101の方がお得です。

このカメラで撮った写真はさすが、本家Carl Zeiss Tessarという、
抜けがよくて、奥深い色合いです。手にしたときに試写したプリントを見て
「こんな小さいカメラなのに・・」
って、ビックリしてしまいました。
(大きさは有名なローライ35よりちょっと大きい程度です)

写りもいいし、操作性も変わっているし、小さいし持っていて面白いカメラですよ!