五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2021・12・15

2021-12-16 05:33:15 | 日記
ビルの上層階の浴室があるフロアに、お湯を溜める為に入った時はそうでもなかったのに、20分後に母を迎えに行ってエレベーターを降りた時には、ガラス戸の向こうに朝陽が上って街がオレンジ色に染まっている。母と二人、しばしその光景をうっとりと、口に出した言葉は「きれいだね」「ホントきれい」のみ。後は湯船に入ってから眺めて貰おうと浴室とのドアは開けたままにする。そんな母と息子の幸せなひととき。老老ブレックファーストは、鯖の塩焼きWITHかいわれ、海苔、塩辛に俺は卵かけ御飯、母は京壬生菜の混ぜご飯。食後、俺はお昼まで音楽劇の台本執筆、その後母を散歩兼買物に連れ出して、スーパーの前で買ったばかりのホクホクした焼き芋を半分に割って二人で食べる。母は「美味しい、美味しい」のひとことならぬふたこと。部屋に戻ってから台本の続き。やたらと俺作詩の唄をぶち込んだことでチャチになっている印象が出てきたので、半分はカットにする。録画しておいたNスペ「藤井聡太 宿敵との200時間の激闘」を見る。この19歳の青年にただただ恐れ慄くのみ。老老ディナーは鶏鍋。可もなし不可もなし。でもその残骸を明日の朝味噌汁にする楽しみが出来たね、と相槌を求めても母は押し黙ったまま。そんな時は決まって大便中。子供は顔に出るけど、母は無言になる。母の部屋に戻ってオムツの処理をする間にシャワーを浴びて貰う。6時半に元法律事務所勤務のNさんが来店。7時半に二度程テアトロジャージャンに出演して貰った女優のKさんが来店。三人で飲んで、お喋り。Nさんが帰った後、Kさんと来年の予定を話す。彼女とのことを含めて、来年は盛り沢山だ。