今日明日とリハはお休みなので、予てから見ようと思っていた映画「止められるか俺たちを」(脚本・井上淳一)を予約しようとして上映スケジュールをチェック。でも、その後の予定を計算すると13時45分の回しかなく、となると一番睡魔が襲う時間だし、満腹状態は是が非でも避けようと、老老ブレックファーストは昨日妹に貰ったミネストローネにハムエッグWITHサラダ(母はそれ以外にトースト)で済ます。この映画は数年前に交通事故で亡くなった若松孝二さんと彼の伝説的助監督と言われる吉積めぐみさんを中心に、60年代の終わりに監督の周辺にいて後にそれぞれの分野で有名になっていく若者たちを描いた青春群像劇と言われていて、私的にもモデルとなった知り合いが大勢出ているし、当時のエピソードをモデルたちから聞いていたので、きっと冷静な感想は持てないのだろうと畏れていたのだけど、見終わった後にこみ上げて来た清々しさは何とも説明が出来ないものだった。この映画の白石和弥監督の作品は処女作を除いて「凶悪」以後全部見ているが、その中での最高傑作かもしれない。映画館を出てから5時に五反田のマンション近くの紅茶喫茶店Mへ。ここのオーナーが空き室になっている私のマンションの部屋を借りたいと言ってきたからだが、条件があわず交渉は決裂。その件の報告と今後の建て替え計画の進捗状況を聞く為、マンション管理組合の理事長Kさんに近所の焼鳥屋で会う。建て替え計画はまだ見通しが立たない様子。だからと言って母から生前贈与されたマンションを売却する訳にはいかないし、このまま空き室にしておくと毎月二万円弱の管理費が出ていくのだから誰かにに貸すしかないのだけど、諸事情もあって誰でもいいと云う訳にはいかない。どうすりこいいのさ?この私、なんてKさんと飲んだくれていたら、いつも妖しい魅力を振りまく歯科医のSちゃんが今から店に行くと云う電話。タクシーで飛んで帰る。しばらく顔を見せなかった彼女が今日私に会いにきたくなったのは分かっている。昨日その死を知ったSさんのことだ。彼が店に残して行ったバカラ製のマイグラスを前に、二人して彼の思い出に浸る。後で元法律事務所勤務のNさんがいなり寿司を土産に来店してくれるが、ふざけてSさんの死以外の話題を出されるとカチンと来る程に、私と彼女はSさんが昔醸しだしていた空気で包まれていた。★テアトロジャージャン第14回公演は「M家の人々Ⅳ・誰がルルを殺したのか」(作演出・桃井章、出演・大塚みどり、棟里佳、荒木真樹彦、茂木英治)・会場はテアトロジャージャン(東京都渋谷区恵比寿2ー31ー3オーオカビル四階 電話03ー5422ー7407)・料金三千円・開演時間 10月31日(水)は19時のみ、11月1日(木)2日(金)3日(土)は14時&19時、11月4日(日)は14時のみ、開場は開演の三十分前です。・予約お問い合わせ 090ー9964ー2231(予約専用電話)ご来場をお待ちしております★テアトロジャージャンのホームページが開設されました。過去の作品や今後の上演予定作品の情報が掲載。、