私の人生の目標の一つに、「日本人を極める」
というのがあります。
国際交流をしたことがある人は、きっと
「自分は日本人なのに日本の伝統文化についてほとんど知らないし、異国の人の前で伝統文化を披露することもできない。」
ということに気がついた経験があると思います。
日本に限らず先進国の国々では、伝統文化は「非日常」のもの。
しかし開発途上国の国々では、まだまだ伝統文化が「日常」であり、大切にされている国が多い。そして国民も、自分の国の文化について詳しく知っている。
文化というものは常に変化していくものだから、日本において伝統文化がどんどん非日常化してしまうのはやむを得ないし、自然の流れなのかもしれない。
現代は国際化社会。
世界中の国が、互いの文化に影響されあって、一様化するのも仕方ない。
けれど、
実際に海外に出た人は
「自分の国のアイデンティティーをしっかり持っていないと 真の国際人にはなれない」
ということを感じる人は多いと思う。
自分の国の伝統文化もしらずに 他国の話や国際的な話をしても、意味がない。
私はトンガにいた時、高校で教師をしていたのですが、
その時「これは日本も見習うべきだなあ」と思ったことがあります。
それは トンガの高校では「トンガンスタディ」という科目があること。
それは日本の「国語」授業と違い、言葉や文学だけでなく、トンガの伝統文化も学ぶのです。しかも実際に工芸品を作ったり、伝統料理を作ったりします。
トンガの伝統文化は、非日常ではなく、日常です。
それでも こういう授業を行って 伝統文化をしっかり学ぶ。
日本も、小学校に英語教育を導入する前に、こういうことに力を入れたほうがいいのに。と思いました。
英語が話せても、外国人から「禅って何?」「仏教とは何をするの?」「着物はどうやって着るの?」「Tea ceremonyって何?」という質問をぶつけられたときに、
答えられなくちゃ意味ないよね。
なーーーんて偉そうなことを言う前に、
私自身はどうなのだ?!
海外に出るようになって、早10年の私。
トンガに行く前に着物についてはなんとか習得しましたが、
それ以外は本で学ぶ程度。
それにしても自分の国の文化を、本で学ぶとはね、、、、
ということで、私の目標は「日本人力を高める」「日本人を極める」なのです。
実際トンガでも、「Japanese week」という日本文化紹介を1週間行うイベントをしました。着物、七夕、よさこいソーラン、日本料理、歌、書道、仏教、お茶などなど。
先生としては、なんとか可愛い学生に異文化を体験してほしくってがんばりました!
けど、、、お茶なんて、トンガに来る前に母にザザーっと習った程度。
まさに「付け焼刃」とはこのこと。
今見ると、お茶のお点前が間違いだらけ!(笑) でも、学生達 楽しんでくれたっけなあー
はいっ 今回も 前置きが長くなりました。
常々 「日本に長い期間いることになったら、絶対 和のお稽古をしよう!」と決めていた私。
インドで事故に遭って、暫く海外には出れなくなったので、
お稽古に通うなら 今
思い立ったら 即 行動。
地元仲間のけつおのお母さんが、お茶
を習っているので、そのお稽古に参加させてもらうことに。
それが かれこれ2ヶ月前のこと。
2ヶ月前は、まだまだ事故の傷跡が体にも心にも残っていて、外出するのも嫌な時期だった。
そんな中始めたお茶のお稽古は、まさに「体と心のリハビリ」
になった。
本当に。
何かしたくても体がついていかない事故後のもどかしさと、
精神的に不安定だったり、焦ったりする気持ちをお茶のお稽古がどれほどやわらげてくれたことか、、、
そして何より嬉しいことは、地元仲間の けつおのお母さんと妹ちゃんと一緒にお稽古に通えること!
けつおのお母さんは、小学校のサッカー時代からお世話になっているし、
サッカー関係のお母さん達みんなに今回の事故で本当に心配をかけてしまった。
そんな けつおのお母さんと一緒にお茶を習い、自分が事故から回復していく姿を見てもらうことができ、本当にありがたい気持ちだった。
し か
も
私が初めていただいたお茶(お薄)は、
なんと けつおのお母さんが点ててくれたものでした。
これ すっごい嬉しかった。
おばちゃんも、「きょうちゃんの初めてのお茶を私が点てたのよ~」とこの前のイレブン祭のときに話してくれて、更にうれしかったー
お茶の先生は、御歳80?90?の方。
もちろん毎回お着物を着ていらっしゃるし、お稽古の最中(4時間くらい)ずっと正座!すごい、、、
↓先生から頂いた茶道具。
左上から時計回りにお懐紙、数奇屋袋、楊枝、扇子、帛紗。
私と一緒の日に、お茶のお稽古をしている方たちは、5~7名。
皆さんお茶の達人で、私のような初心者がご一緒して申し訳ないくらいなのですが、みなさん本当によくしてくださって、お茶のこと、お茶以外のいろんなことを教えてくださります。
こういう出会い、素敵だなあと思います。
お点前は勿論、着物をビシっと素敵に着こなす姿も憧れちゃう。あたいもこういう大人になりたいの
私も、毎回がんばって着物で行ってます!
↓夏着物 【ポリエステルの薄物(安物 笑) に 単衣の名古屋帯】
↓晩秋、冬用 【正絹の小紋 に 袷の名古屋帯】
夏物の着物と帯は、5年前くらいに自分で買ったからすっごい安物(笑)
晩秋、冬用の正絹のやつは、なんと頂き物!!
着物を着ていると 「あら、きょうこちゃん 着物着るの?じゃあ 私のあげるよ。もう着ないから!」と おばさま達からよく頂くのです(^^) 嬉しい
正絹なんて、めっちゃ高いのに、、、、 感謝感謝です!大事に着ます!
お茶を習い始めて2ヶ月。
前回のお稽古で、なんと、ついに
お薄を点てさせて頂きました!!
めっちゃ 緊張した! 釜の蒸気と 緊張で 汗めっちゃかいた!
でも なんとか無事、お手前ができた。 すっごい 嬉しかった。
しかも、私が初めて点てたお茶を飲んでくれたお客様は、
けつおのお母さんだった うるうる。
これまた 嬉しかったのだ。
療養中、自分がなんにもできない人のような気がして、いつまで立っても治らないような気がして、不安だった。
そんな中、お茶を習って、少しずつお点前がわかるようになってくるのがすっごく楽しくて「私、少しずつ前進してる!」なんて思えて本当に嬉しかった。
お茶は一生続けたいなと思う。
しかし
歳のせいでしょうか、、、
長時間の正座は 膝にきます、、、
そして、
休職中?求職中?の私にとってお茶のお稽古代は高い、、、
着付け教室通ってる時も、お稽古代高くて大変だったけど。
でも がんばります これも自己投資なのだ
お茶菓子 おいしい。
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お稽古代って高いんだ…。良いものってそれなりに対価を支払わんといかんのよね…。チャイニーズプラスチックプロダクツに囲まれた生活は嫌だな…。
本当の娘から、ありがとう。
何度言ってもお稽古を始めない本当の娘。
着物も苦手、日本行事にもそれといって興味を示さなかった娘。そんなひどい娘にも、変わらぬ働きかけをし続けてくれたオカンは、今、妹ともう一人の娘とお稽古ができて、本当に嬉しいと思うよ。
いつも、ごーちゃんのお稽古の様子を娘のことを語るように報告してくれるもん!(笑)
私は「日本」も「和」も本当に奥深くて素敵だと思うのだけど、なぜかどうしても手がつけられず・・・(汗)
ならば、伝統文化の行く末が先進国と同じルートをたどっているインドで、インドの若者の代わりに学んで伝えていくことに力を注いでもいいかなぁ、と始められるところから始めているところだよ。興味がないとできんでのぉ(苦笑)
仕事にかまけて続かなくなっちゃうので
継続させることが目標!!!
しぇんしぇー!!
オイラ、漢字が読めなかったズラ(笑)
さすがまーくん、むずかしぃ漢字知ってるねえ!「鶸色」!
実はね、その着物はもう仕立てあがってるのだ!
着物の色はね、萌黄色に近いよ!
>けつお
何を仰る!
日本料理を完璧に受け継いでいるけつおは充分文化の継承者だよ。尊敬するよ。
しかも、日本料理だけでなく、インド料理まで、、、インドの伝統文化もしっかり学んでいるけつおを本当に尊敬する!
さすがコーヒールンバを踊っただけあるよ(笑)それにしても、おばちゃんには本当にお世話になっているよ~!!!もし就職したら、おばちゃんと一緒の曜日に茶道に通えなくなることがとても寂しいのだ、、、
スカートが履ける第三の娘として(笑)これからもお世話になりやすっ!!
>SAEさん
そうですよね~
けど日本に帰ると、時間とお金があっという間に無くなっていきます、、、(笑)
でも、少しずつでも続けていきたいですね~
茶道教室でいっしょになるおば様方が、
「若いうちにいろんなことを学んでおいたほうがいいわ。月日が経って、またあのお稽古事を再会しようと思ったとき、すぐ吸収できるからね」と仰っていました。
確かに、今は時間があんまりなくてもちょっとでも基本を身につけておけば、何十年後かにまた初めても 比較的スムーズに吸収できるかもしれないですね