金曜日は、お茶のお稽古でした。
この日は特別なお稽古。
そう、「炉開き」です。
茶道では、季節によって「炉」と「風炉」を使い分けます。
炉・・・畳の一部を切って床下に備え付けた茶用の小さな囲炉裏
風炉・・・火を入れて釜を掛ける器物
つまりお茶を点てるのに必用なお湯を沸かす火をつくる器具が違うんです。
現在では 炉は冬(立冬~立夏) 風炉は夏(立夏~立冬)と使い分けられています。
で、炉開きというのは、風炉の使用をやめて炉を使い始めることをいいます。
炉開きの日は、
初夏に摘んで茶壷に入れて寝かせておいた新茶を取り出して石臼で引く口切の茶事が行われます。
熟成させておいた新茶
をいただく日。
そのため、炉開きの日は、茶道における「正月」なのだそうです。
つまり とってもおめでたい日なのです。
なので、
この日の着物は 色無地にしました。
(ただ紋が入っていないので略礼装まではいかないけど、、、) 帯は名古屋帯。
これは母の着物で、母が私と兄のお宮参りの時に着ていたもの。
私はこの帯、お気に入りです。
色無地の、色も好き。何故ならばーーーーーっ
着物用ショール(母のもの)とナイスマッチング!!だから。
先生の御家に行くと、みなさんとっても綺麗なお着物でいらしてました。
この日の流れは、
1 初炭点前
2 口切茶事
3 懐石料理
4 御濃茶のお点前
5 御薄お点前
だったかな?
ちなみに、初心者で許状をいただいていないペーペーな私は、
本来ならば、口切茶事を見ることを許されません。
お茶の世界って(お茶に限らず 日本文化のお稽古はみなそうなんだろうけど)
ある1つの段階をきちんとクリアして先生に許可を得なければ、次の段階へは絶対にすすめないし、拝見することもできない。
そういうのって すばらしいなあーって思う。
ですが、今回は特別に口切茶事を襖の間から覗き見していいとの許可をいただきました。
(理由→ 私がいつまた海外に行ってしまうかわからないから、今のうちに日本の文化を見て欲しいとの先生のあたたかいご配慮)
口切の茶事は、亭主が茶壷の紐をといて、壺をお客様達が拝見するというものなんだけど、
紐のときかた、壺の見方、どれ1つとっても 細かいやり方がある。
日本人なのに、まるで「異文化」を見るよう。
美しいな。
そして 所作の一つ一つに意味があって、本当に奥深いです。
学ぶことが山ほどあります。
こういう奥深い文化を持つ国に生まれて、本当に幸せだなとつくづく思います。
しかし、現代日本ではこういう奥深い文化を感じる機会がないよね。
自分達の母親世代って、茶道や華道を習っていることが必須だったんだけど、
今の世の女性で 茶道や華道を習っている人って少ないしね、、、
いやー それにしてもお茶のお稽古中は写真なんか撮れる雰囲気じゃないから
せっかくの素敵な催し物を撮影できないのが残念!!
んで、この日は茶懐石も食べた!
いや~ これが豪華なんですよっ!
先生のお手製 お吸い物。(これ絶品!蟹しんじょも手作り!)
と、
京都・銀閣寺近くに本店を構える茶懐石の名店 三友居の竹篭弁当
嗚呼、嗚呼、 うまかった、、、、、、、
お茶って奥深いです。
茶道を習うと、華道の知識、書道の腕、加えて会席マナーなども学ぶことになります。
がんばって、人並みにこういった知識を備えたレイディになりたい!!
まるで花嫁修業みたい(?)
行き先のない花嫁修業ほど惨めなことはありませんので、私はこれを花嫁修業とは呼びません(笑)!!断固として呼びませんよっ(笑)!!
素敵大人女性修行です!
黒木瞳修行です!
吉永小百合修行です!(しつこい? 笑)
いやー ホント、日本人に生まれながらもこういう奥深い日本的な楽しみを知らずに一生を終えるところでした。
今は、こういう楽しみを初心者ながらも味わうことができて嬉しいよー