トンガ時代は毎日ツペヌ(巻スカート)とキエキエ(腰巻みたいなの)を巻いていたし
インド時代は毎日サリーかチュディダールを着ていた私。
しかし、私は着物も大好きです!!
大学時代、バックパッカーでいろんな国を1人で渡り歩きました。
いろんな国を旅する過程で、
ベトナムで アオザイを着ている学生を見たり (ベトナムでは白いアオザイが制服)
インドで サリーを着ている女性を見たり
ミャンマーで ロンジーを巻いている人々を見たりして、
「その土地の人を一番美しく見せる衣服は、その土地に伝わる伝統衣装だ。」
ということを学びました。
例えば
アオザイという美しいベトナムの伝統衣装を、日本人や欧米人が旅行のお土産に買ったりしていますが(私も買いましたが、、、)
やっぱり 非ベトナム人が着るとなんか似合わないんです。
アオザイはベトナム人女性にしか似合わない素晴しい衣装であり、
普段はシャツとズボンで生活しているベトナム人が 何かの機会にアオザイを着たりすると思わず「わぁ~、、、」と声をあげてしまうほど その美しさに目を奪われますよね。
しかし、世界はどんどん欧米文化にのまれていっています。
「伝統衣装なんかより シャツ スカート ジーパンがいいわ」なんていう価値観が世界に広まっている。
それぞれの国が、伝統衣装をあまり着なくなった状況を
「もったいないなあ、、、」なんて思うと同時に、
じゃあ日本はどうなんだ?!
というか、私はどうなんだ?!
着物、1人で着ることもできないじゃないか?!
日本人を最も美しく見せる衣装は、「着物」なのに!
世界に誇れる美しい伝統衣装があるのに、現代日本では着物はほとんど着ない。
もったいないじゃないか!!
ということで
大学卒業後くらいから、着付け学校に通い始めました。(もう卒業したけど)
「長沼静 きもの学院」に通って、3級、2級きもの講師資格も取得しました。
日本語教師なんて仕事をしていると、日本文化を紹介する機会が非常に多い。
私の協力隊のトンガ隊員同期は4人とも日本語教師でうち3名が女性でしたが、
皆着物を自分で着ることができました。
しかし、トンガ任期中は「着物」を着付けるといっても、「浴衣」only。
インドのときも然り。
が!
今は日本にいる私!
着物 着まくってます!
いつものように前置きが長くなりましたが、
先日、季節の変わり目ということで着物の桐箪笥を整理していました。
母と二人でやったのですが、「成人式の時の振袖が無い!!どこいった?!」と
二人で探しました。
結果、見つかったのですが、鞄に入れたままになっていたのでちょっと皺がついていました。皺を伸ばすために 振袖を着物ハンガーにかけて、母が一言。
「・・・・。そろそろ、振袖の袖、切らないとねぇ~」
(注:振袖は結婚を機に、袖を切って訪問着に仕立て直したりします。)
えぇーーーーーーっ!!!
だってさ、振袖は「未婚の若い」女性だったら着ていいんだよ?
私、未婚だけど?!
はっ
もしかして 私は 「未婚だけど もう若くない」 ってこと?!
そう言われてみると、なんだか来年30歳になる気がするねぇ、、、
嗚呼、、、もう振袖の年齢でもなくなってしまったのかぁ、、、
振袖の袖を切るなんて、「私まだ若いから、当分先だな」なんて漠然と思ってたのですが、、、 若いのは精神年齢だけで(若いというか幼い 泣) 実際の年齢は若くないじゃん、、、そういえば最近膝が痛い、、、
独女の皆様、一体いつ袖を切りますか、、、、?
↓ 振袖を着た10年前の成人式
成人式のちゃんとした写真なのに、アホ面な私、、、
箸が転げてもおかしい年頃だったらしい。
私は30歳になったら、30歳到達記念に振袖の袖を切ることにします。